"空中を疾走する名探偵VS変幻自在の怪盗
東京、香港で追いつ追われつの
追走劇が始まる!!



あらすじ
特製のフラフープで殺人を犯す麻薬団を退治したキット! しかし
護送の最中に現れた怪盗 紅あざみに逮捕した犯人達を奪われて
しまう。紅あざみは日本で活動するための手下を必要としていた
のだ。キットは紅あざみの行動を読んで逮捕しようとしたが、裏を
かかれて妻理警部が誘拐されてしまう。日本中を荒らしまわる紅あ
ざみをキットは捕らえることができるか……?


解説
1958年から光文社の「少年」に連載された『ハンマーキット』は、
冒険アクションの巨匠 堀江卓の代表作の一つであり、映画化もさ
れた作品である。宝を狙う悪人と争奪戦を繰り広げるストーリーと
主人公 キットの見せるアクロバチックなアクションが人気を博した。
アクションのキモはキットの履くロケットぐつであり、これは磁石が
仕込んであるため鉄の壁や天井を歩くことができ、またジェット噴射
で空中を疾走する秘密兵器なのだ。このような魅力的なアイテムの存在
も読者の支持を勝ち得た要因だろう。このアイデアは作者も面白く
思ったのか、のちにスーパーシューズの『少年ハリケーン』として
リメイクしている。今回は2編の読みきりを収録し、初の[完全版]とした。
古き良きアクション漫画の真髄を感じて欲しい。


主な登場人物
+ハンマーキット
本名 椎名五郎。ロケットぐつで悪人と戦う名探偵。

+妻理警部
キットとともに悪人に立ち向かう警部。

+中村刑事
麻薬団を追う麻薬係の刑事。

+花鼻椎三
フラフープ殺人事件を起こす麻薬団のボス。

+港並造
たつまき道場のあるじ。柔道の達人だが……。

+紅あざみ
日本に現れた世界中に手下を持つ大怪盗。



目次と初出
第2話 怪盗紅あざみの巻（前編）………………p4

「少年」1959年2月号～9月号
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