『新青年』のライヴァルであった幻の探偵小説雑誌「ぷろふいる」、待望の復刻。主な執筆者は江戸川乱歩・甲賀三郎・夢野久作・小栗虫太郎・海野十三・森下雨村・大下宇陀児・水谷準・角田喜久雄・黒沼健・大阪圭吉・山本禾太郎・西田政治・九鬼澹（紫郎）・井上良夫・蒼井雄など。

【各号の主要掲載作品】
▼二巻五号（昭和九年五月）
夢野久作「木魂」／九鬼澹「Ａ１号 第一話　密偵往来」／山下平八郎「見えぬ紙片」／甲賀三郎「身辺雑記」／小栗虫太郎「オツカルトな可怖かなくない話」／水谷準「尻馬に乗る」／海野十三「恐怖について」／斗南有吉「爪」

▼二巻六号（昭和九年六月）
甲賀三郎「血液型殺人事件」（二巻七号〈昭和九・七〉まで連載）／山本禾太郎「幽霊写真」／橋本五郎「叮寧左門」／左頭弦馬「Ａ１号 第二話　月の街でわかれた男」／杉並千幹「Ａ１号 第三話 百日紅勘太郎の荷物」／小栗虫太郎「仇討奇聞 合俥夢権妻殺し」／服部元正「殺人遺書」／夢野久作「猟奇歌 死」／アルセニオ・ルナール（野崎一弥訳）「死の小箱」／黒沼健「エルキユール・ポワロ」

▼二巻七号（昭和九年七月）
渡辺啓助「北海道四谷怪談」／黒沼健「師父ブラウンの面影」／夢野久作「猟奇歌 見世物師の夢」／橋本五郎「叮寧左門（第二話）骨碑三千石」／井上良夫「傑作探偵小説吟味」（二巻一〇号〈昭和九・一〇〉まで連載）／戸田巽「Ａ１号 第四回 三つの炎」／西尾正「陳情書」／東風哲之介「冬の事件」

▼二巻八号（昭和九年八月）
戸田巽「幻しのメリーゴーランド」／大庭武年「カジノの殺人事件」／若松秀雄「伊奈邸殺人事件」／山城雨之介「扇遊亭怪死事件」／伊賀英彦「実験犯罪」／山本禾太郎「Ａ１号 第五話 セルを着た人形」／大阪圭吉「塑像」／夢野久作「『金色藻』読後感」

※7巻～12巻は、2010年1月発売予定