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• GOD SAVE THE すげこまくん！ 全12巻

  【著者】永野のりこ

  かつて多感な思春期の中高生だったときにヤンマガで読んで「そうだよ！僕はお前らなんかとは違うんだよ！」という、いわゆる中二病を加速させたお気に入りのマンガです。
  永野先生の映画・SF・特撮知識などを織り込んだ、すげこまくんと松沢先生と愉快なキャラのバカバカしくも異色なギャグは新鮮なものでした。
  しかし物語が終盤になる頃には深く考えるようになってきました。
  今でもふと終盤の展開を思い出し、今の自分とすげこまくんを重ね合わせて「自分は誰かを好きになれるだろうか」「どうせ、きっと嫌われたまま変わらないのだろう」「どこかの誰かが好きになってくれるかもしれない」など、深く考えることもあります。
  すげこまくんはただの「マッドですげーこまった子」ではなく、本当にどこにでもいる悩める少年なのだなぁ、と大人になってから思います。
  
  しかし残念ながら、単行本を集めることができないまま時が過ぎて、古本すらも入手困難になってしまいました。
  今再び読み返したくとも、読み返せない。笑ったり泣いたりしたくてもできない…
  この名作が再び世に出て、懐かしむ人や新たに楽しむ人が現れることを願います。(2017/02/23)