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レビュー
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証明の読み方・考え方 〔原著第6版〕 数学的思考過程への手引き
とてもよい
中学、高校の教科書に取り上げるべき内容。
キーポイントは、「前進過程」と「後退過程」を組み合わせる「前進後退法」。大学の数学科で学んだような指導者は自然とこのような「前進後退法」を理解し、当たり前のように使っている場合が多いため、このような「証明技法」をわざわざ明示的に教える必要性や教え方が分からないことが多い。逆に数学科で学んでいない指導者は「証明技能」を重視していないことが多い。
中学校での「三角形の合同の証明」などの単元は、合同条件を覚えて穴埋め式のおざなりな授業になりがちだが、この本で「証明」の読み方と考え方を教師も生徒も「自ら証明を発見し書き下す技術を身につける」スタイルで進められるとよいと思う。(2024/03/17)
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トポロジーって何だろう
【著者】野口 広