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レビュー
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刻の大地 愛蔵版 全6巻
やさしく悲しい物語。
通常のファンタジーでは、世界を救うために、正義のヒーローが悪をたおして、はいめでたし、めでたしの展開が多いですね。
それは、それでエンターテインメントとして十分面白いし、爽快感もあり、読んでいてとっても軽く楽しめる。
そういった物語、マンガでも小説でもたくさん読みました。
私がこの作品にであったのは、そういった作品に読み飽きていた時でした。
やわらかい線、淡い色彩、かわいらしいキャラクターたち。
どれをとっても、戦いや厳しい現実など思わせない世界の描写なのに、ストーリーはどんなものよりせつなくきびしかった。
魔物と共存したい主人公、そしてそれをとりまくやさしい大人たち。みんながあがいている様子、そして、その中で純粋なものがどれだけ貴重なのか読んでいくなかでさまざまなことを考えさせてくれる作品でした。
まだ自分も若く、そして、世の中の矛盾に疑問を持ち始めた時期に読んだ読めてほんとうによかったと思います。
大人になったいま、もう一度じっくり読み返したいです。(2014/04/08)
復刊リクエスト投票
世界文化社版 東京オリンピック MEMORIES OF THE X VIII OLIMPIAD TOKYO 1964
【著者】世界文化社 編
『ささやかな俺の愛』『花のいたづら』『ルナティック番外編~届け愛のエアメール~』『ルナティック番外編~お嬢様のパーティー教室~』
【著者】岡田あーみん
ぜひ、復刊して、今の若い子たちにも読ませたいです!!(2014/01/30)