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レビュー

ショッピング コミック・漫画
水城せとな
タイトルに偽りなし!!

いわゆるBL雑誌に掲載されていた漫画ですが、多くのBL作品とは一味違う作品だと思います。

誤解を恐れないで書けば、ふたりの主人公をはじめ多くの登場人物はBL漫画にありがちなゲイあるいはバイセクシャルであることに悩むことがほとんどない。
好きな人への距離感、大切な人を裏切った痛み、老若男女問わず抱えるであろう悩みに葛藤し苦悩している。己のセクシャリティに引け目はなく、あくまでも素直になれない自分や過去の過ちを悔やむありふれた人間の姿が描かれている。

主人公の椿と光太郎はそれぞれが違う場所でふたり暮らしを始めるのだが、その部屋の中の「君と僕」というシンプルな関係から隠された自分に気づき向き合っていく過程は見事だと思う。
誰かと一緒に暮らすことは楽しいことばかりではなく、傷つくこともあるし傷つけることもある。それでも彼らが一緒にいるわけを思うと、誰かと出会いたくなり誰かを信じたい気持ちにさせられる。

2014/04/20