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2001年頃に講談社X文庫ホワイトハートから刊行された、齋藤清子先生による至高のファンタジーです。
この物語の最大の魅力は、主人公シェーラと狼たちとの間に流れる「絆」の描写にあります。互いの命を預け合う峻烈で絶対的な信頼関係。特に、寿命を悟った狼が最期に挨拶に訪れるシーンは、種族を超えた深い敬意が描かれ、今思い出しても涙が出るほど美しく、崇高な名場面でした。
シェーラは狼族に育てられたという背景を持ち、人間社会に安易に心を許さない凛として孤高な佇まいを纏っています。彼女の清廉で苛烈なその立ち振る舞いは、読者の目にはどこまでも清らかでかっこよく映りました。彼女を侮り、小娘だと侮蔑する男たちを、無駄を削ぎ落としたしなやかな身のこなしで一蹴し、一瞬にして跪かせる場面は、まさに銀色の閃光のような鮮烈さがありました。その所作には圧倒的な品格と静かな強さが宿っています。
20年以上経った今でも、彼女の孤高で美しい生き様は心に鮮烈に焼き付いています。紙の本は虫などの状態が心配なため、ぜひ電子書籍という形で、美しい状態で復刊してほしいと切に願っています。

2026/03/23