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著者 | スティーヴ・エリクソン著 柴田元幸訳 |
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出版社 | 福武書店 (1990-10-25出版) |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784828840086 |
登録日 | 2003/04/25 |
リクエストNo. | 15993 |
リクエスト内容
『黒い時計の旅』は、フィリップ・K・ディックの『高い城の男』と並び称
される“パラレル・ワールド”テーマの傑作である。
1938年のウィーンのある夜、20世紀は一人の怪人物の手によってまっ
ぷたつに引き裂かれる。
歴史を切り裂いた怪物の名前は、バニング・ジェーンライト。
アドルフ・ヒトラーのためにポルノグラフィーを書く男。
そして、2つの世界を旅する男。
彼の口から果てしない迷路のような物語が語られる。
それは呪われた愛をめぐる“もうひとつの20世紀”の物語であった。
平行してロシア系亡命者デーニア親子と謎めいた〈20世紀の見取図〉の物
語、デーニアの息子マークの遍歴の物語が織り混ぜて物語られ、2つに切り
裂かれた世界はふたたび重ね合わさって行く…。
トマス・ピンチョン、ウィリアム・ギブスン等の作家たちから激賞されてい
る現代アメリカ文学の新星、スティーヴ・エリクソンの代表作。
投票コメント
全33件
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内容の力強さ、訳文の良く考えられた、そして流麗な文章。オールタイムベスト級の作家のオールタイムベスト級の傑作が読めないままにされてるとは許せません。90年代翻訳文学の最良の成果の一つと言って良いこの作品が再び流通することを希望します。 (2019/08/20)GOOD!1
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出版元が異なれば3年にいっかいは夏の百冊のとかの中になってなんらおかしくない傑作(毎年と言い切れないのはエリクソンの文章の力強さゆえかな)。しかも訳もいいし!GOOD!1
版元がかわってでも是非復刊されるといいですね。 (2005/07/03) -
実は現在読み途中なんですが、とても面白いので投票します。GOOD!1
こんな本が絶版になるなんて勿体ないと思います。
幻想文学であり冒険小説でもあり、また一人の男の決して果たされるはずもない恋愛小説でもあるという。
なんというか一言でいえない面白さです。 (2003/05/23) -
供給を安定させてください!買おうと思ったときには、なぜか品切れ… (2016/02/27)GOOD!0
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エリクソン読んでみたいのにどれも絶版。白水社は不安。 (2015/06/01)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2005/09/01
『黒い時計の旅』販売開始しました! -
2003/04/25
『黒い時計の旅 [原題:TOURS OF THE BLACK CLOCK ]』(スティーヴ・エリクソン著 柴田元幸訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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