６６年のオープン以来富士スピードウェイで繰り広げられた感動のレースを収録。日本インディ、ＧＣ、Ｆ１、ＷＥＣなどなど。ジョーホンダのカメラはその瞬間を写し撮っていた。三重宗久のペンも独自な味わいが……。旧き良き時代のレースたち
「ゴールドリーフ・カラーのロータスが出てきたのは1968年のこと。初めてのスポンサー・カラーだったが、その後1969年のスペインGPからタバコ問題が起きた。1974年のスペインGPが「マルボロ・グランプリ」として行われたのを初めとして、1975年には日本で“F‐1のデモンストレーション走行”が行われ、その翌年から2年間F‐1日本グランプリが開催されている。これはホンダかトヨタをF‐1グランプリに呼び出すためのタバコ会社の布石…。1974年のスペインGPから始まって76と77年に日本グランプリをやった時、ホンダはその路線に乗りかかったし、トヨタはアメリカでタバコ会社と組んでグランプリをやっている…」そんな時代の駆け引きをジョー・ホンダはファインダーを通して観てきた。この写真集はレースの単なる記録ではなく、サーキットという舞台で演じられた男たちのドラマの記録である。