2 票
著者 | C.W.フーヘランド 著、杉田成卿 訳、杉本つとむ 解説 |
---|---|
出版社 | 社会思想社 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2010/05/30 |
リクエストNo. | 50498 |
リクエスト内容
これはドイツの著名な医師、C.W.Hufelandの名著Enchiridion
Medicum(医学必携)の一部であるDe Verpligtingen des Geneesheers(医師の義務)を、解体新書で有名な杉田玄白の孫である杉田成卿が翻訳して「医戒」として翻訳したもので、天才杉田成卿の名訳と杉本つとむ氏による現代語訳、さらに同氏による著者、訳者の伝記および幕末の西欧思想史における本書の位置についての詳しい解説が掲載されています。著者のフーヘランドは祖父の代からの医者一家に生まれた名医で、『医戒』は病者に対する戒、世間に対する戒、同業者に対する戒と3部に分けて、同氏の豊富な臨床経験に基づいて医師としてあるべき姿が簡潔にして明解に説かれています。
投票コメント
全2件
-
「高度に進歩した」と言われる現代医療であるが、その実際は、縦割り、細分化が進み、「狭く深く」研究が進んだにすぎない。GOOD!1
人を健康に、幸せに導くための医療の本質を、世に問いただすためにも絶対に必要な書であると思う。 (2012/08/13) -
この本の内容は決して空虚な机上の論ではなく非常に実践的なもので、「医療事故は司法で裁かれるべきか?」、「才能に恵まれ優れた技術をもっていても医師として成功しないことがあるのはなぜか?」、「困った患者の対処法は?」、「医師同士の付き合い方はどうすればよいか?」、「セカンドオピニオンを求められたらどうするか?」など、臨床における現実の問題への対処法が具体的に書かれています。私も臨床医ですが、日々の臨床における疑問はこれを参照すれば解けないものはありません。まさに全ての臨床医に『必携』の一冊です。このように役立つ本なのに出版されたのはこの1冊しかなく、それも既に絶版になっているのは日本の医療にとって本当に嘆かわしい状況だと思います。復刻を切に切に望みます。 (2010/05/30)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
-
2010/05/30
『医戒 幕末の西欧医学思想』(C.W.フーヘランド 著、杉田成卿 訳、杉本つとむ 解説)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
サンゴロー