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著者 | 香山彬子 |
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出版社 | 実業之日本社 |
ジャンル | 児童書・絵本 |
登録日 | 2010/03/06 |
リクエストNo. | 49758 |
リクエスト内容
森と湖の村で毎年行われる夏祭りの花火大会。花火をみようと湖に漕ぎ出す子供たち、その中の一人の女の子が湖に落ちてしまいその子を救おうとした年上の男の子は溺れて死んでしまう。
悲しみに打ちひしがれる女の子は、ある日湖の近くでオカリナを奏でる亡くなった男の子にそっくりな子を目にする・・・
投票コメント
全9件
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子どものころ読んだのですが、少年少女たちのみずみずしくも繊細な描写と、今はもう同時に存在しないサブタとサブロの不思議な一体感の世界が頭から離れません。はじめて読んでから数十年経った今、もう一度あの世界に引き込まれたく、また、自分の感性をもう一度確認したい強い思いに駆られ、復刻を希望させていただきました。 (2017/03/11)GOOD!5
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僕が、オカリナという名前を知ったきっかけのお話です。GOOD!3
山の木々の中を流れる未知の音色を想像しながら、けっして裕福でなかった山の子どもたちの生き生きした描写、サブタとの悲しい別れ、サブロとの出会い、忘れられません。
特に、登場人物が亡くなるというシーンは、小学生の自分には、衝撃でした。
悲しくて、悲しくて、涙が止まりませんでした。
学校の図書室の新しく購入された図書の中から、私が最初に読み、友達に薦めてグラスのブームになった思い出の作品です。
ある女の子は、卒業文集に、思い出ベスト3の中に入れていました。
読みたいです。山の子どもと再会したいです。 (2019/11/04) -
小さい時に読んだのですが、とても感動したのと、懐かしかったのとで、作者の先生に、手紙をかいたのですが、残念ながら手元に残ってないと言われ、今でも、先生の、お手紙読むたびに、もう一度読みたいと、思っていたので、是非、よろしくお願いします。 (2011/09/08)GOOD!2
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数十年前、小学4年生の時に読んでひどく感動したこと、オカリナを買いたかったこと、大人になってもう一度読んでみたい、と思っていたことを思い出しました。最近またふと、頭によぎりグーグルで検索してこのサイトを見つけました。同じような思いの方がいたことに感動です (2023/06/12)GOOD!1
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小学校2年生のとき教室の本棚で出会い、繰り返し読んだ本です。内容はおぼろげですが、ものがなしさとせつなさにあふれた情景、聞いたこともないオカリナの音色への憧れで心揺さぶられたことは鮮明に覚えています。その後、転校してしまったこともあり、再びその本を手にすることは叶わなくなってしまいました。高学年になってオカリナをやっと手に入れ、ドキドキしながら練習したのも、この本のことがずっと心にあったからでした。大人になってからも忘れられず、何度か調べましたが、物語のタイトルすらわからずじまいでした。今回、何年かぶりにネットで検索し、やっと題名と作者名に辿り着きました。子供の頃から色々な児童向け物語には出会ってきましたが、こんなにも心惹き付けられ、小さな子供には体験し難い複雑な感情を本の中で味わえる物語は、他にはそうなかったとさえ思います。この優れた児童文学をどうか今の子供達にも読み味わってもらいたいです。もちろん私自身も、もう一度、この作品の中に入って不思議な少年に再会し、憧れのオカリナの音色に浸ることができれば本望です。 (2022/09/30)GOOD!1
読後レビュー
全1件
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心にしみる 大切な物語
初めて読んだのは 小1か小2の頃。図書館で。なんだかとても 心に残りました。なんとかもう一度読みたいと 探し続けて40数年が経ち 一昨年 偶然 ネットオークションで見つけ ついについに手に入れました!
キリコ山の子どもたちは あの頃のままでした! 山の子供たちのリーダーのサブタが フウを助けるために あっけなく命を落とす悲劇が起き 子供たち とりわけフウの心の痛みが 丁寧に語りかけるように描かれています。やがて サブタとそっくりの不思議な少年サブロが現れます。サブロはサブタを失った子供たちと氷のようなフウの心を溶かし 物語はなんとも言えない幸福感に包まれ 幕を閉じます。
山合いに流れる霧と素朴なオカリーナの音色に彩られ いつまでも心にしみる 感動的な 大切な物語です。私はこの本と再会して 大げさではなく 人生の探し物を見つけた満足感でいっぱいになりました。
今の子供たちにも是非読んで欲しい一冊です。 (2018/08/17)
NEWS
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2010/03/06
『きりこ山のオカリーナ』(香山彬子)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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hiro