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著者 | 江川正幸 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784582529081 |
登録日 | 2009/08/28 |
リクエストNo. | 47811 |
リクエスト内容
ニホンカモシカは、150万年以上も前から日本列島で生き続けてきた牛科の野生動物だ。現在、国の特別天然記念物に指定され、国際保護動物にも指定されている。著者は、1982年、28歳で青森県芸術文化奨励賞を最年少で受賞。当時、幻の野生動物と言われた下北半島のニホンカモシカの生態写真を活写。現在、白神山地の生態を30年以上も撮り続ける著者が、ニホンカモシカを通して野生と対話した記念すべき写真集。
「他の野生動物と同じようにカモシカもまた、存在せんがために生きているように見える。それは動物だから当たり前だと人は言うかもしれない。けれども、カモシカを観察していて、なぜかカモシカがここで生きている理由も理解できるような気がしてきた。自然の中での生活ーーそれはカモシカにとってまったく素晴らしいものであるにちがいない。
それに比べると、果たして人間は、カモシカのように、いつも胸を張ってこう言うことができるだろうか。
私は存在するために、ほんとうに生きているーーと」(本文より)
投票コメント
全2件
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旅先で、偶然の偶然で この「ニホンカモシカ」の本を見ました。GOOD!1
読みましたではなく、見ました。
写真集なんです。ニホンカモシカの。
なんの予備知識もなく、ページをめくると
雪をかぶったニホンカモシカが私を見つめました。
息が止まりました。動けませんでした。
一息つき、またページをめくると
雪が幻想的な丸い球になり降っている。
あぁー!
舞い降りる大小に雪の向こうにニホンカモシカが立ち、
私を見ていました。
なぜ、涙がこぼれたのか分かりません。
自分の中で何が何に触れて涙があふれたのか
分かりませんでした。
帰宅後、ネットオークションで購入しました。
私の手元に本はやってきました。それで 満足?
いえ、こんな素晴らしい写真の載っている本は
私が一人で見て満足するものではないと思います。
多く人が見るべき本なのだと思いました。
埋もれさせては ならない本だと思いました。
ぜひ、復刊してほしい。 (2009/08/28) -
自然とは、そこに生きるものを含めてのいのちのつながりである。下北半島は、その豊かな自然が成熟した縄文文化を生み出した地だ。ニホンカモシカやニホンザル、ツキノワグマも長く生息してきた。豊かな下北半島の一部として、150万年以上も生きていたニホンカモシカの姿が、読むものに問いかける。GOOD!1
しかしながら現在、ヒバ林や広葉樹の皆伐、林立する核関連施設が下北半島の自然に多大な影響を与えている。私たちは今、著者、江川正幸の問いに答えることができるのだろうか。 (2009/08/28)
読後レビュー
NEWS
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2009/08/28
『ニホンカモシカ 孤高の森の野生』(江川正幸)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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