4 票
著者 | マックス・ウェーバー |
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出版社 | 河出書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784309241074 9784309705033 |
登録日 | 2007/03/16 |
リクエストNo. | 38099 |
リクエスト内容
本書は河出書房版『世界の大思想23:ウェーバー,政治・社会論集』に所収の『プロ倫』で、訳者は阿部行蔵によるものである。『プロ倫』の訳は既に大塚久雄訳が定番となっているが、大塚訳は阿倍の訳に比べると、平明かもしれないが、どちらかと言えば弛緩した印象を受ける。緊密さ、日本語としてのレヴェルでは阿部の訳の方を評価すべきだと思う。阿部行蔵は社会思想の専門家で元東京都立大教授だが、経歴が同志社出身、カリフォルニア大卒と行った具合で、「神様」大塚に比べると学会の遥か周辺部に位置する,殆ど在野の研究者と言ってもいいくらいである。そのせいか、この阿部訳は学会から殆ど無視、というか参照の対象にすらなってないようだ。鈴木直が『輸入学問の功罪』という著書の中で高畠素之と向坂逸郎のそれぞれの『資本論』訳を比べ、アカデミーの権威主義、事大主義を告発しているが、これは何もマルクスだけの問題でないことは、阿部と大塚の訳を比べても十分理解できると思う。是非、阿部行蔵訳『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を復刊してもらいたい。
投票コメント
全4件
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世界の大思想所収のものを読んだことがありますが、大塚訳よりこちらのほうが分かりやすかった。 (2008/02/24)GOOD!1
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本の内容の欄に詳しく書いた通りですが、訳の質が定番となっている大塚久雄の訳よりも、優れていると思われるからです。大塚訳は少し弛緩しているのではないでしょうか。それに比べ、阿部の訳は緊密で、しっかりした訳だと思います。ドットコムで復刊されたと宣伝されているのは、中山元の新訳の間違いで、阿部行蔵訳ではありません。いい加減、訂正してほしい。 (2007/03/16)GOOD!1
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大塚訳しか知らないので。 (2009/03/11)GOOD!0
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こういう名著には2、3種の訳があると、比較することによってより理解が深まると思います。特に原文で読もうとする人には。 (2009/02/08)GOOD!0
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 | 2,640円 | アマゾン |
NEWS
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2010/01/22
マックス・ウェーバーの名著が画期的な翻訳で復刊!『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 (5票)復刊決定! -
2007/03/16
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(阿部 行蔵訳)』(マックス・ウェーバー)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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