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著者 | 佐藤 通次 |
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出版社 | 白水社 |
ジャンル | 実用書 |
ISBNコード | 9784560000502 9784560000519 |
登録日 | 2006/10/02 |
リクエストNo. | 35742 |
リクエスト内容
本書は下宮忠雄さんの「ドイツ語語源小辞典」の参考文献となり、下宮さんに称賛されている。
投票コメント
全5件
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例えばGerichtという単語は、料理と裁判という似ても似つかない日本語に訳せる。ドイツ語を学びだした時、まだ若く、記憶力にも自信があったし、何の苦も無く両方の意味を覚えたものであった。しかし、なぜ料理と裁判が一つの単語で表現でき、ドイツ人は疑問に持たないのかと考えた時、この辞書の存在を知った。この本には、Gericht(richten 直す、正す、調える、おさ(理)める)1.調理せるもの(料'理')2.司'直'、司法、裁判とあり、料理とは調え理めるものであったかと、目からうろこが落ちた思いであった。このような辞書は他にない。これが廃刊になっているのは残念で仕方がない。本当は新正書法で新しく編纂してほしいが、それがかなわぬものであれば、復刊を願う。私の辞書は古本屋で買ったぼろぼろのものである。 (2021/03/05)GOOD!1
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ドイツ語の根幹に迫るために有用であるから。 (2020/11/17)GOOD!1
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独和辞典の現状は芳しくない。初心者向けを謳っている大学の教養課程での使用のみを意図した辞書は活況を呈しているが、これは語彙の充実あるいは語義の詳細がその責務とされる日常的に独語に触れる層の必要には適わない。新興の独和が数多登場することは素晴らしいことではあるが、本来あるべきは上級のそれが進化してその成果が裾野に広がるという姿であり、現状とはかけ離れている。余程の転機が訪れなければこの寒々しい活況が実に華やぐことはないだろうから、今我々が高級な辞書を用いようという際には必然として十年以上前に編まれたものを選ぶに限られる。実際古い独文に多くあたる人間であればこれは今でも価値を失うことはない。しかし本書を含む高級な辞書の多くは古さに伴って絶版という問題に直面している。GOOD!1
本書は大辞典として編まれたものではないが情報量は素晴らしく十分に上級の要求に適う。その語源的記載は所々で高く評され、需要は未だ絶えることを知らない。
本書が上級向け独和として現役に復帰し本屋の店頭に再び並ぶことは全ての独語関係者にとって歓迎すべき事柄である。出版社にはPODや限定復刊ではない刷り直しを期待する。 (2013/03/27) -
歴史的語義順配列の独和辞典としては木村・相良に匹敵する,否それ以上の詳しさを持つ辞典としてはこれしかないでしょう。岩波は収録語数がこれよりもずっと少ないです。著者の思想を反映してか,「der Tenno」なんて単語も載っている辞書です。絶版のままでは勿体ない辞書ですが,果たして今これを使いこなせる学生がどの程度いるのか心許ないことも確かです。もはや専門家向きの中級辞典としてしか価値判断できないでしょう。残念です。 (2007/05/04)GOOD!1
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1961年発行のものが手元にありますが,ボロボロになってしまい,買い換えたいのですが,絶版になっています。岩波独和とともに独和辞典の傑作だと思うのですが,残念なことに今節売れないのでしょうか。 (2006/11/28)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/10/02
『独和言林』(佐藤 通次)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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gz