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著者 | 堀淳一 |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784000061018 9784007301636 |
登録日 | 2005/12/11 |
リクエストNo. | 31889 |
リクエスト内容
目次:
第1章 Brown運動のモデルとその発見的取扱い
第2章 確率過程の数学的基礎
第3章 Langevin方程式の基礎
第4章 拡散過程とFokker-Planck方程式
第5章 揺動散逸定理
第6章 物理系におけるLangevin方程式
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確率過程を扱った本は、物理学者による直観的なものと
数学者による数学的に厳密なものの2つに大別されますが、
本書はその中間あたりに位置する本です。
物理や工学の学生で、講義等で非平衡統計力学を勉強したけど、
どうにもうまく言い包められた感じがして判然としない、
もうちょっと厳密に学びたいというような方に特にお勧めです。
もちろん、この手の話題を初めて学ぶ人にもお勧めできます。
本書では、まず第1章でFokker-Planck方程式、Langevin方程式、
第1・第2揺動散逸定理などが発見法的に導入され、
全体の見通しが立てられます。
本書の趣旨には反すると思いますが、非平衡統計力学を手っ取り早く
学びたいという人は、この章のみを通読するというのもありです。
第2章以降は(比較的)厳密な確率過程の取扱いがなされています。
大学の講義もしくは本書の第1章で感じた判然としない感じも、
第2章以降の議論により数学的な土台を与えられることで
解消されていくのではないかと思います。
投票コメント
全7件
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確率過程は様々な分野での応用が模索されている理論であり、GOOD!1
物理や工学系の学生にとって必須科目の一つとなりつつあります。
しかし、いざ学ぼうとしても、物理学的直観に頼り過ぎず、
かといって数学的に厳密にもなり過ぎないちょうどよい本というのは、
本書を除いて皆無といってもよい状況です。
その意味で、本書は復刊させるに値する良書であると思います。 (2005/12/11) -
近年の非平衡統計物理学の発展に伴い、ランジュバン方程式をしっかりと解説した本の需要が高まってくと考えられるため。 (2013/11/21)GOOD!0
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非平衡系の研究が活発になっている現在,非平衡系に関する日本語の書籍は復刊されるべきである。 (2012/12/31)GOOD!0
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ブラウン運動など不規則運動をミクロな観点できちんと押さえている名著なので。 (2008/09/25)GOOD!0
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確率過程に関する書籍でよく推薦されているのを見かけます.ぜひ読んでみたいです. (2008/08/11)GOOD!0
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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ランジュバン方程式 | 5,500円 | アマゾン |
NEWS
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2015/01/05
『ランジュバン方程式』販売開始しました! -
2005/12/11
『ランジュバン方程式』(堀淳一)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
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