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著者 | 柳瀬尚紀 |
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出版社 | 河出文庫 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784061488113 |
登録日 | 2005/03/10 |
リクエストNo. | 28279 |
リクエスト内容
ナンセンスが解説・実践される一冊。知的マッチョとでも言うべき柳瀬氏の言語センスに驚嘆させられる。
著書の1ページ目は「あとがき」から始まる。いきなり戸惑うが、
「あとがき」から始めるにあたっての理由がちゃんと語られる。「まえがき」は本を書き終えてから書くものだからト。
ますます深まるナンセンス。
「ナンセンス」とは「意味がない」こと。そして「意味」は「常識」と仲がいい。
とは言ったものの「常識」というのがやっかいな代物。
例えば次のように言いくるめられたことはないだろうか?
「あんたね、いまそんな常識いっても通らんのだよ。そのくらいのこと、常識でわからんのかい?」
こういう無節操さこそ「常識」の本質なのだと指摘される。
「われわれは、われわれと意見を同じくする者以外は断じて常識があるとは認めない」のだと。
常識を覆すことの楽しさ、「目から鱗」的な楽しさを味わえる良著だと思います。
※本文154ページに「ゼロ手詰め将棋」のナンセンス・パズルあり。
投票コメント
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本書にある言葉GOOD!1
『常識は脳を休める。つまり、ありがたくも脳を憩わせてくれて、寝かせつけてくれる。
脳が新たに発走して新たな発想を世に発送しようとするのを、ほとんど決まって阻むのだ。
常識は頭る休み(ずるやすみ)を強いる。』
この言葉に深く感銘を受けた。
ナンセンスをここまで真面目に綴った人が嘗ていただろうか。
ナンセンスを解析・実践した著者からダイレクトに伝わってくるナンセンスを
多くの人に感じてもらいたい。 (2005/03/10)
読後レビュー
NEWS
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2005/03/10
『ナンセンス感覚』(柳瀬尚紀)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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紫紺