当初、単行本、のち朝日文庫にて刊行されました。
「入江日記」と言えば、ご存知のない方はないと思います。

（「BOOK」データベースより）
第1巻：侍従生活五十年余、天皇の間近で見聞した知られざる昭和史の秘録。
第2巻：開戦、東京大空襲、終戦の玉音放送。激動の戦中を生きぬいた天皇の姿。
第3巻：敗戦後の焦土のなか、地方巡幸が始まる。天皇の人間宣言、新憲法の象徴天皇制へ。
第4巻：若者の戦後復興にかける意気込みに共感し、東京裁判の判決、朝鮮戦争勃発に揺れる思いを綴った日記。
第5巻：マッカーサー罷免/貞明皇后崩御/日米安保条約調印/血のメーデーと煙突男事件/立太子の礼/秩父宮ご逝去/皇太子、英戴冠式に出発/二重橋事故/国会混乱、初の警官隊院内導入/戦後初めて大相撲ご観戦/岸内閣発足/初の随筆集『侍従とパイプ』刊行/ネール首相親娘謁見。
第6巻：皇太子妃、正田美智子さんに決定/皇太子ご成婚/三十年勤続表彰される/浩宮ご誕生/清宮ご結婚/安保改定反対で混乱/「風流夢譚」事件/天皇の還暦のお祝い/李垠・方子ご一家帰国/ライシャワー大使刺される/義宮ご結婚/東京オリンピック/天皇、新幹線の運転室へ。
第7巻：昭和44年9月、64歳で待従長を拝命。明治百年記念式典からアポロ11号月着陸まで。
第8巻：侍従長として天皇の祭事に身近で仕える。万博、訪欧、沖縄復帰と多事多端の日々。
第9巻：両陛下金婚式からご訪米まで。ホワイトハウスの歓迎式にのぞむ。
第10巻：ついに在位50年式典を迎える。天皇のお言葉を聞きトウ小平が感動。
第11巻：徳仁親王加冠の儀/皇后喜寿をお迎え/大平総理が死去/カーター大統領をお迎え/三笠宮寛仁親王ご結婚/ローマ法王とご会見/「新聞記者に皆ぶちまけようか」と仰せになる/ミッテラン大統領夫妻とご会見/三笠宮寛仁親王が皇籍離脱を希望/サッチャー首相をお迎え。
第12巻：祭祀の簡略化に庁内から反対意見/妻君子が死去/浩宮イギリス留学/レーガン大統領の歓迎式典/ご成婚六十年/東宮同妃銀婚式の記者会見/全斗煥大統領をお迎え、「お言葉」を協議/大相撲新国技館へ行幸/科学万博ご覧/天皇に辞意を申し上げる/突然の心臓発作/退官の記者会見。