18 票
著者 | E.T.Whittaker 著/霜田光一・近藤都登 訳 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2003/03/05 |
リクエストNo. | 15101 |
リクエスト内容
19世紀末に電気や磁気を伝える媒体として考えられていたエーテル。時空はエーテルで満たされそれらの運動によって電気や磁気が伝えられるのだと考えられていた。特にKelvin卿が提唱した渦原子の発想は現代物理学の最先端である超弦理論にも通じるものがある。その発想の起源やその失敗について数式を交えて詳しく書かれている本書は古典論を超えた原子論を発想する上で一見するに値すると思う。
投票コメント
全18件
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19世紀の物理学者はエーテルの存在を信じていたが、どうのように考えていたかを知るにはこの本しかない。最近ではエーテルの存在はヒッグス粒子液体としてリバイバルしてきているから、エーテル物理学は無視できない。 (2015/01/11)GOOD!1
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ラディック『アインシュタイン、特殊相対論を横取りする』の概要を紹介で読んで、40年ほど前に書店で立ち読みしたホイテッカーの本を思い出した。昨年末、NHKスペシャル「数学の難問“ポアンカレ予想”がロシアの数学者によって証明された」を見ていて、『エーテルと電気の歴史』ではポアンカレが特殊相対論を導いたと書かれていた記憶が甦った。一度これら二つの本を読んでみたいなと思っている。ラディックのは入手できるがホイテッカーのは絶版になっており残念に思っていた。 (2009/01/31)GOOD!1
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現在、本当に入手が難しい高価な本だといえる。内容は、はっきり言って読みこなすのには難解で相当な覚悟が必要かと思う。それでたいていは本棚の飾りと化しやすい本である。それでも欲しいという方のために1票投じようと思う。 (2006/08/26)GOOD!1
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学部学生の頃に相対性理論を勉強したときに,この本に出会いました.そのときは急いで相対論を勉強したのでエーテルの概念が相対論形成にどのような役割を果たしたかについて歴史的観点から勉強するという余裕はありませんでした.大学で相対性理論を教える機会を得て,改めてより広い視野から相対性理論を勉強したいと考えております.この本は,が手元にあれば大変助かります. (2005/09/02)GOOD!1
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電気の発見から現代までの歴史を数式を含めて詳細に描いた名著。 (2023/06/07)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2003/03/05
『エーテルと電気の歴史 上巻・下巻』(E.T.Whittaker 著/霜田光一・近藤都登 訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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