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ことばをもって音をたちきれ

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得票数 25

著者 高橋悠治
出版社 晶文社
ジャンル エンタメ
ISBNコード 9784794951328
登録日 2002/08/08
リクエストNo. 11551

リクエスト内容

作曲家・ピアニスト高橋悠治の1974年までの思考の軌跡を刻みつけた、音楽論集。コンピュータ制御による音楽やオーケストラの主体性、演奏にまぎれこむ偶然性といった問題をめぐって思考することになる氏の、初期の代表的著作です。

・[引用]15・17頁
「ラジオ、テレビ、レコードなど電子メディアにより音楽が大衆に届けられるのは大変良い事である。なぜなら、1.聴取が空間的・時間的に簡易になった。2.内容の低俗さとメディアに対する評価とは別物」
「音楽が〔マス・〕メディアに利用されている現実をみつめ、あたらしい技術で抵抗するための手がかりはこと ばにある。音楽は音をうたがうところからはじまる。ひびきの魅力から身をもぎはなし、音楽をつくる要素のうちの時間的でない部分にたよって流れをたち切り、古典的な時間のドラマのかわりに、不必要な情報をすべてはぎとって、ひとつのことをくりかえし言う技術をまなばなければならない。」
「ことばが音楽をさえぎり、音楽がことばをさえぎる。このかたちは必要か? 「ニキテ」や「非楽之楽」の図式は、音の構造よりも人の関係を重視する。音の新しさはメディアの流通過程にたやすく組み込まれるが、人間関係はそこからすりぬける。
これらはもちろん初歩的な実験にすぎない。あたらしいひびきは私有されうるが、あたらしい音楽と人間との関係は長時間の共同作業を前提とする。そのような作業を可能にする基盤はどこにあるだろう?
こうかんがえると、現在音楽家にできることはかぎられている。半永続的で、安定した構造に達するのはもともと不可能である。条件のととのわない突然変異はみせかけにすぎないだろう。」
……
ことばと音の関係を問うてみること…。

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投票コメント

全25件

  • 今現在、新しい音楽の聴き方、表現の仕方の提示をしており、海
    外でも高い評価を受けている、日本の『音響系』と呼ばれる作家
    たちの作品について理解を深める上でぜひ読んでおきたい本であ
    るから。この作家自体もそういった音楽の変遷において、非常に
    重要な役割を担っていたと感じるので ぜひ読んでおかなければ
    ならないと思っている。 (2003/01/30)
    GOOD!1
  • 武満徹がその没後に著書の出版環境がうるおってしまったという悲惨な事態が高橋悠治にも訪れてしまいかねないような、彼のほとんどの単行本が絶版に陥っていることは惜しまれてなりません。
    去年2001年に師であり盟友であったヤヌス・クセナキスが死去したいま、アナクロニズムからではなく積極的な関心と意欲とともに高橋悠治の作曲・思考を現在進行中の事態として振り返る時運がみちてきた――そんな展望を抱いてしまうことは単なる楽観でもレトロ趣味ではないのではないでしょうか。
    ちくま学芸文庫からでも復活してもらえないものでしょうか? 晶文クラシックでも…。
    古本市場からも払底しきって所蔵中の死人待ち(少しだけ誇張)というのは、いくらなんでも悲惨すぎる。 (2002/08/08)
    GOOD!1
  • こんな有名な本が絶版だなんて…。 (2014/02/11)
    GOOD!0
  • 高橋悠治さんの本は、絶版のものが多く残念に思います。
    この本もぜひ読んでみたいです。 (2012/12/10)
    GOOD!0
  • よみたひ。 (2009/11/10)
    GOOD!0

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読後レビュー

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NEWS

  • 2002/08/08
    『ことばをもって音をたちきれ』(高橋悠治)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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