復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2010/12/05(返答 3件)
受付中
17年前に偶然読んだ、淫靡で退廃的な中世ヨーロッパ小説について
本気で探していますが、どうしてもタイトルが分かりません。
どうぞよろしくお願いします。
[いつ・どこで読んだ]
17~18年前。当時住んでた滋賀県の図書館で
[あらすじ]
田舎の農場に住む少女が主人公。弟がいる。
最初に弟が家出。後を追って少女も家出。
少女は街に出て、少年の扮装をして盗賊団に入る。
修道院に入って昼間はシスターに。しかし夜は抜け出して少年盗賊団を続ける。
数年後、街にペストが大流行。
少女はシスターとして街を慰問。
城の兵士たちがペスト患者のいる家のドアや窓を漆喰で塗り固める場に出くわす。
なぜか少女はその中に入り、自分ごと家を塗り固めるよう指示を出す。
その家で死にかけてたのは生き別れた弟だった。
看病の結果、弟は意識を取り戻す。でも少女が自分の姉だとは気づかない。
弟に力をつけさせるため、自分の二の腕の肉を切り落としスープに入れて食べさせる。
数週間後、家を塗り固めた兵士が罪悪感から少女を助けに来る。
少女は自分が姉だと告げないまま去る。
[本の印象・イメージ・カテゴリー]
エログロ、淫靡、退廃小説、同性愛、近親相姦
[物語の舞台となってる国・時代]
中世ヨーロッパ
[本の姿]
ハードカバー、挿絵なし、外国人作者、翻訳小説
[その他覚えていること何でも]
大人向けの古い本で、2~3篇の中篇集でした。この話は表題作ではなかったと思います。
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回答
No.1タニス・リー?
タニス・リー作、『堕ちたる者の書』である可能性があるのではないかと思いました。
90年代前半に読んだ記憶がありますが、ちょっと内容はうろ覚えなのです。
中世ヨーロッパが舞台で、少女が昼は修道院のシスター、夜は盗賊団という内容に覚えがあります。ペストうんぬんの場面はあまり記憶にありませんが、ただ、”弟or兄”と少女がからむ話だったというかすかな記憶があります。
また、退廃的で淫靡というのはタニス・リーの特色ですので、それもyama様の記憶と合っているように思います。
ちょっと確かではありませんが、他に思い当たる方がいないようですので、もしかしたらと思い、ご参考までに投稿いたします。 -
回答
No.2タニス・リーでした!!!
情報提供のお願いをさせて頂いたyamaです。
貴名さまから頂いた情報の通り、
タニス・リー作『堕ちたる者の書』収録の「黄の殺意」が
私の探していた作品でした!!
頂いた情報に気づいた昨日より、地元の図書館・古本屋を巡り
先ほど実物を手に入れて再読しましたので間違いありません。
情報を頂けたことにも、それが当たっていたことにも
再読して初めて気づいた作品のテーマにも感動して
今はちょっと訳が分からないくらいの興奮状態です~。
貴名さま、本当にすごいです!
本当に本当にありがとうございました! -
回答
No.3良かったです!
お探しの本だったそうで、本当に良かったです。
印象深い作品だったので、頭の隅に残っていたのが役立ちました。
投稿した後、その本の復刊希望のページやamazonの情報等の作品を特定できる情報を貼りつけるなり、もっと情報を提供すべきだったと気にしていましたが、その後PCの調子が悪くて、復刊.comを見れたのは今日になってしまいました。ごめんなさい。
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