かつて、ソ連だけではなく日本でも生物学の混迷を招いたルィセンコ学説をめぐる悪名高き論争を追い、日本の生物学会が機能不全に陥っていった過程を精緻に辿る。 科学論争や捏造問題が持ち上がるたびに振り返られる...

従来の日露戦争観を覆す、画期的研究。著者は、二国間の関係だけではなく朝鮮をめぐる戦争であったことに注目。ロシアで機密資料を渉猟し、朝鮮側の資料とも突き合わせた。 上巻は、戦争の起源を維新前夜から辿る。...

ロシア側から提出された露日同盟案。しかし、日本は黙殺…。 緊迫の1903年年明けから翌年2月の軍事行動開始、そして日韓議定書までを詳細にたどり、関係資料を渉猟して開戦までの過程を総括する。人名索引を付...

対戦末期の壮絶な対ロシア戦線を鮮烈に生き抜いた若き“猟兵（イェーガー）”！ 狙いすました一撃が戦況を一変させる…。殺すか殺されるか、極度の緊張のなか、冷酷非情とも思える冷静さをたもつ狙撃手。対ロシア戦...

「彼はついに＜告発＞の言葉を語らなかった。彼の一切の思考と行動の根源には、苛烈で圧倒的な沈黙があった。それは声となることによって、そののっぴきならない真実が一挙にうしなわれ、告発となって顕在化することに...

旧ソ連時代の面影を残す未承認国家を巡る廃墟写真集。軍事工場や遊園地跡など幻想的な世界観を紹介。 スターリンの避暑地でもあった未承認国家・アブハジアなど、写真や情報が未だ少なく資料的な価値もありな1冊。...

「ベルリンの壁」崩壊から、ワレサの「連帯」、「ビロード革命」、チャウシェスクの最期まで、米ソと東欧6ヵ国の政治指導者の動向、民衆の闘いを多角的に追う。

現代国際政治への深い洞察で知られ、冷戦史にも通暁する著者による核問題の入門書。 核兵器の原理および開発から、冷戦期以降の米ソの戦略、核抑止と核兵器削減交渉を含む軍備管理、ミサイル防衛政策まで、核兵器と...

時代を左右したにもかかわらず、本国ドイツにいられなかった“怪しすぎる”ドイツ人の面々。 ナチス・ドイツと東アジアの第二次世界大戦秘史。 防共協定締結の立役者であり終戦工作に関係したフリードリヒ・...