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レビュー
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戦場の天使
戦場の天使
人間には懐かないとされる豹が、遠く故国を離れて中国大陸で戦っていた高知出身の兵士らに可愛がられ、すっかり部隊の一員となる。
その後の別れと”良かれ”と思って日本へ送り出した故の悲劇的な最期。
そして剥製となったハチとの再会。
大団円、育ての親となった当時の小隊長が黄泉の国へ旅立つ場面。
ハチが懐かしい河の向こう岸で待っていてくれた。
思い出しても涙腺が緩みます。
後日譚・・
現在のハチはきれいに修復され、小隊長の故郷高知の街で静かに過ごしています。
皇太子時代、上野動物園でハチと対面したことがおありだった上皇陛下が、天皇として最後のご公務に高知へ行幸されたおり、このハチの事を覚えておられて是非”対面を”とご所望されたそうです。
スケジュールの都合で残念乍ら・・・(2023/04/11)
復刊リクエスト投票
戦場の天使
【著者】浜畑賢吉
命のやり取りの中でのこのハチという豹が、どれほど兵士らの心の糧となったのか。ほっこりとするエピソードのあと訪れる突然の別れ。
そして日本へ送られてからの悲劇。
戦争の悲惨さが身に染みて感じられますが、決して悲壮感のまま物語は終らない。
大団円の涙は・・・。
また向こうで一緒に遊んでもらえるなぁハチ!(2023/04/11)