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著者 | 薄井ゆうじ |
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出版社 | 実業之日本社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784408533773 |
登録日 | 2023/07/20 |
リクエストNo. | 74837 |
リクエスト内容
夜店で見かけた、自分とそっくりの少年。あるとき、お互いに入れかわって相手の家へ帰るという悪戯をしてみたのだが…(「燃え尽きた逆さ面」)。転校先で仲良くしていた同級生の女の子が、入院していた病院から姿を消した。五十年後、その思い出の地を訪れた老人が見たものは……(「遠い糸電話」)。幼い頃の苦く哀しい記憶を10の玩具に託してつづる、ファンタジックロマン集。
投票コメント
全1件
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薄井先生の中でも特に好きな作品集です。GOOD!1
パラレル世界の自分とスイッチで交換しながら生活出来たらという一度は夢見た「燃え尽きた逆さ面」におけるスリルと高揚感。
「遠い糸電話」はひとときの少女とのささやかな思い出を生涯噛みしめる描写は胸を締め付けるほど悲しくも美しい。
上記の2つが特に好きな話であるが、他にも「赤い竹蜻蛉」,「星空の缶蹴り」,「ぱっちん」,「白い日光写真」での家庭の事情から突然の別れが生じる子供ゆえの無力感が心にじわっと残ります。
戻ることの出来ない少年期のほろ苦く忘れ得ぬ思い出が私の心に長年残っており、現在絶版とのことでぜひとも復刊して頂けたらと思いこちらにコメント致しました。 (2023/07/20)
読後レビュー
NEWS
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2023/07/20
『哀しき玩具』(薄井ゆうじ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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たたら雲の赤い空