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風の十二方位
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得票数 12票
| 著者 | アーシュラ・K・ル・グィン 著 ／ 小尾芙佐 訳 |
|---|---|
| 出版社 | 早川書房 |
| ジャンル | 文芸書 |
| ISBNコード | 9784150103996 |
| 登録日 | 2014/06/06 |
| リクエストNo. | 60241 |
リクエスト内容
「オメラスから歩み去る人々」を是非読んでみたい。TVドラマ、「MOZU」でオメラスが取り上げられていたので、興味を持ちました。
このオメラスのくだりは、私が日頃今の社会構造について考えていたことと全く同じで驚きました。社会派SFなのでしょうが、現代の日本人が読むべき、考えるべき内容かと。愛の対義語は「無関心」である。知ってて知らないふりをする者が悪いのが、本当に知らない者が悪いのか、知る努力すらしない、実は薄々わかっていながら、この世の暗部から敢えて目を背けている者がほとんどだと思うけれど、そういう人たちは全て同罪で罪深いことは確かだろう。
私は、地下で汚物にまみれていた少年側の人間なので、これは読んでみたい本です。
投票コメント
全12件
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MOZUというドラマで知りましたが、調べてみたら萩尾望都さんが漫画化している作品も書いている作家であることも知り、読みたくなりました。GOOD!1
ネット検索したら中古で5,800円から販売（2014/10/25現在）、ちょっと手が出ません…。
ぜひとも復刊していただきたいです。 (2014/10/25) -
グウィンの他作品はいくつか読んだことがありますが、これは未読です。つい先日絶版になっていることを知り、古本でもかまわないと思いネットで探してみてびっくり!! すごいお値段になってしまっていて、これでは手が出せません。。。GOOD!1
私はよく知らないのですがドラマで使われたそうで、それで一気に入手困難になってしまったのでしょうか。
これを読んでみたいと思っている人はたくさんいるでしょうし、ぜひ早い段階での復刊を希望します。ハヤカワさんは『天の光はすべて星』のようなケースもあり、前向きに検討してくださると期待しています。よろしくお願いします。 (2014/09/10) -
オメラスの話に興味を持ったからです。GOOD!1
あらすじを調べてみて、こんなに面白そうな本が絶版になっているなんて信じられないと思いました。
MOZUで取り上げられているので、今復刊すれば必ず売れると思います。 (2014/07/01) -
この中に収録されている「オメラスから歩み去る人々」がドラマの「MOZU」に引用された作品だったので気になって調べてみたら作者がル・グウィンさんだと知りより一層興味を持ちました。「闇の左手」「ゲド戦記」など彼女の書く作品の世界観がすごく好きです。「オメラスから歩み去る人々」は今の社会に訴えかけるメッセージ性の強い作品でもあると思うのでより多くの人が手に取れるようになればいいと感じています。ドラマも人気だったので気になっている人も多いのではないでしょうか。 (2014/06/15)GOOD!1
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この世の繁栄、一見、美しく清潔で豊かな世の中、けれど、これを支えるために犠牲になっている存在がある。GOOD!1
オメラスを享受してのうのうと生きている良き市民達は、薄々わかっていながら、この世の暗部から敢えて目を背けている。そういう者達に罪が無いと言えるだろうか。
私は、地下で汚物にまみれていた少年側の人間で、己が魂と手を汚してこの世の繁栄と清潔のために尽くし、寝たきり障害者になったものです。
けれど、そんな私にだれも目を向けることもしない。福島の人々、水俣の人々、ヒロシマ、ナガサキの被爆者達、みなそうした犠牲者の上にある偽りの虚構の繁栄を謳歌している。
オメロスの地下の住民の、苦しみ、悲しみ、憎しみ。
忘れられる事、顧みられないこと、こんな悲しい犠牲者の上に今の社会の繁栄がある。
ゆえにそれはあまりに脆く、危ういものであることを人々は知るべきだろう。いつかはオメロスの繁栄が終わるということも (2014/06/06)
読後レビュー
NEWS
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2014/09/23
『風の十二方位』が10票に到達しました。 -
2014/06/06
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