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著者 | ピーター・ディキンスン |
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出版社 | 早川書房 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2007/12/31 |
リクエストNo. | 40734 |
リクエスト内容
早川書房ポケットミステリ1146 原作1969年刊。昨年「キングとジョーカー」が復刊したピーター・ディキンスンの作品。前年に続き、CWA賞ゴールドダガー賞受賞。
内容
へリングズは英雄の館にふさわしく、夢のような美しさだった。広大な敷地に大小の館が建ち、森や林が点在し、晩秋の光の中でライオンが寝そべっている。しかし、その美しさは巧みにつくられた人工的なものだった。スチーブンソンのロケット号が走り、模擬の決闘が行われ、絞首台がしつらえてある。19世紀の古き良き英国をそっくり再現しようとする意図だ。そのつくられた舞台装置の中をカメラをさげたアメリカやドイツの観光客がぶらついている。
英雄は双生児のクレヴァリング兄弟。英国の最も古い家柄の貴族である彼らは、第二次大戦に栄光の絶頂を極めた。彼ら兄弟による大胆不敵な奇襲作戦の成功によって、英国はドイツに対する反撃のチャンスをつかんだのだ。が、戦後、彼らは栄光に包まれたままへリングズで隠遁生活に入ってしまい、ラルフ卿の娘夫婦に観光客相手の商売をさせている。ロンドン警視庁のピブル警視が派遣されたのは、ここへリングズである。英雄の忠実な老召使が首吊り自殺を遂げたのだ。ごくありふれた事件のはずであった。が、この人工的な美しさに輝いた巨大な舞台装置に一歩足を踏み入れたとき、ピブルは異様な気配を感じ取った!─『ガラス箱の蟻』と本書で二年連続CWA賞に輝く気鋭が、奇想に満ちたシチュエーションに展開する堂々たる正統派ミステリの傑作!
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読後レビュー
NEWS
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2007/12/31
『英雄の誇り』(ピーター・ディキンスン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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くうき