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著者 | ヴィクトル・シクロフスキー 他 |
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出版社 | 現代思潮社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2007/10/25 |
リクエストNo. | 40132 |
リクエスト内容
言語は言語世界そのものとして自立している。それは言語そのもの
に意味はなく、その機能もしくは構造による他との関係性の中でこ
そ意味が浮上するという捉え方だ。すなわち「何」を語るかではな
く「どう」語るかこそがフォルマリスト達の基本的な問題点であり、
その「手法」こそが「芸術」の「唯一の主役」であると彼らは説く。
フォルマリズムは20世紀初頭にロシアで興った文学運動だが、未だ
古びていないどころか今この世界を捉え直す上でも実に有効な武器
にもなりうるだろう。それは捉え所のない現代の不安定なこの日常
を己の内面から書き換える手法でもあるはずだ。日頃見慣れた何気
ない風景も実に多彩な意味の可能性を秘めており、それらは言語に
よって紡ぎ出される一つの詩的現実でもある。
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読後レビュー
NEWS
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2007/10/25
『ロシア・フォルマリズム論集—詩的言語の分析』(ヴィクトル・シクロフスキー 他)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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ペリエ