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著者 | コンラッド・フェルディナンド・マイヤー |
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出版社 | 岩波文庫 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2007/03/17 |
リクエストNo. | 38100 |
リクエスト内容
これはスイスのドイツ語作家マイヤーの歴史小説で、15世紀のイタリアで権力を揮ったボルジア家の物語。主人公のアンジェラはかなり灰汁の強い女性だったらしい。この作品も物語性豊かな、小説らしい。らしい・・・としか書けないのは、なかなか現物にお目にかかれないから。それほど希少価値の高い本だが、如何せん図書館でも目にすることが少ない。にも拘らず、文学的な価値は高く、マイヤーの小説はイギリスのペイター、ロシアのメレジュコフスキーにも匹敵するほどの結晶度の高い、緊密な世界を作っている。文学史というアカデミズの権威、制度とは別に、文学としても十分楽しめる作品だと思う。丁度、歴史家のブルックハルト(マイヤーが私淑していた)を小説化したような文学作品といえば、わかる人もいるのでは。傑作であることには間違いない。
投票コメント
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読後レビュー
NEWS
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2007/03/17
『アンジェラ・ボルジア』(コンラッド・フェルディナンド・マイヤー)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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牡猫ムル