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著者 | ノヴァーリス作 小牧健夫訳 |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2006/10/05 |
リクエストNo. | 35774 |
リクエスト内容
19世紀ドイツ・ロマン派の作家、ノヴァーリスことフリードリヒ・レオポルト・フォン・ハルデンベルク子爵 (Friedrich Leopold Freiherr von Hardenberg)の代表的小説。二部構成となっており、第二部の冒頭に約3頁におよぶ詩が掲げられている。この詩は日本では「星の子」と題されて愛誦されている。現在本書は口語体で刊行されているが、1939年刊行の初訳版にあった味は完全に失われており、ぜひ初訳版の小牧訳で復刊して欲しい。以下に詩の冒頭部分のふたつの訳版を掲げる。
オーナー評価★★★★★★★★★★
【1939年初訳版】
とある夏の晨、われは若やぎて
わが生の脈拍をはじめて
感じたりき。かくて愛の
いよいよ深き法悦境に融け行くにつれて
われもいやましに目覚め行きて、いよいよ親しき
圓なる融會を求むる願ひの
念々に深くなりまさりぬ。
【1983年新訳版】
ある夏の朝私は生まれた
あのときはじめて自分の生命が
脈打つを感じ―深まる歓喜に
愛が恍惚の境へ沈むにつれて
私は次第に目を覚まし
ひとつに混ざり合いたいという願いが
刻々に高まりつのった。
投票コメント
全1件
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新訳版とは意味が異なっている部分がありますが、小牧訳の味はまことに絶品であり、文学的感興の深さも比類がない。新旧ふたつの版が存在しても良いのではないでしょうか。 (2006/10/05)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/10/05
『青い花』(ノヴァーリス作 小牧健夫訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎