昭和の初め、「少年倶楽部」「日本少年」などで活躍した挿絵の雄三人の画集。武者絵の山口将吉郎、剣の伊藤彦造、船の樺島勝一。彼らは当時の少年たちの胸を熱くしたばかりでなく、今日もなお多くのファンをもっている。少年小説の名作・名場面を厳選し、挿絵の魅力を余すところなく再現する。A4判1986年出版。当時の価格は2400円。

オーナー評価★★★★★★★★☆☆

【目次】

巻頭エッセイ「挿絵のちから」深沢七郎

山口蒋吉郎……武者絵
騎乗の若武者
小説挿絵名作選－風雲児義経　龍神丸　ひよどり草紙　大陸の若鷹　神州天馬侠

伊藤彦造……侍絵師
怪しい剣士の光芒
小説挿絵名作選－阿修羅天狗　修羅八荒　豹の眼　天兵童子

樺島勝一……ペン画の鬼才
迫真の細密描写
戦争画傑作選
敵中横断三百里　漫画「正チャン」

評伝「三人の挿絵画家」尾崎秀樹
作品論「少年倶楽部の三羽烏」松下嘉行
年譜