著者自身が最も気に入っている（らしい）連作。

【髑髏町奇譚】
近未来、東京の一角に髑髏町と呼ばれる町があった。そこにはアル中、ジャンキー、マッドサイエンティストなど世の中のはみ出し者達がたむろしていた。常識も道徳も良心もなく、怖いものさえ何もない。奇々怪々な人々の日常には、想像を絶する事件が続発する！！そしてその陰には得体の知れない支配者の存在が・・・。摩訶不思議な町を舞台に幻想の時間と空間が広がる。
「幻夢を吐く男」「問答・赤ん坊の作り方」「髑髏町探査行」「髑髏町の生理学」「髑髏町の支配者」「春の大運動会」

【闇の謝肉祭　髑髏町奇譚】
東京の魔窟、髑髏町は発展を続け巨大なブラックホール化しつつあった。しかし、こここそは麻薬と売春の元締と呼ぶ場所であり、もし独占できれば巨大な富と共に日本の裏世界に君臨することになる。日本最大の暴力団、月島組はこの聖域を手に入れるべく、平井大尉を指揮官とする傭兵「ウルフ部隊」を髑髏町に投入。魔界と化した町で、人とも獣ともつかぬ住人と精鋭７名の壮絶な戦いを描く伝奇ファンタジー。