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著者 | ギイ・サジェール |
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出版社 | 早川書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784152051585 |
登録日 | 2003/11/26 |
リクエストNo. | 20937 |
リクエスト内容
ドイツに併合されたアルザス・ロレーヌ地方から、グロスドイッチェラント師団に志願したドイツ系フランス人(フオルクスドイッチェ)の青年が経験する42年秋以降敗戦までの激戦。小林源文の劇画(特に黒騎士物語)に流用された多くの場面、セリフをここに見ることができる。パルチザンとの小競り合いから塹壕戦、クルスク攻勢、その後の撤退戦、東プロイセンでの対戦車戦闘まで、とにかく密度の濃い具体的描写に満ちており、独ソ戦を兵士の目から見てみたい者には無二の戦記本となっている。ただしGAMERS社機関誌オペレーションにおいて、その信憑性を疑問視する記事が載っていた。万一ドキュメンタリーでなくとも、戦記小説としてもピカ一の内容である。
投票コメント
全31件
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ドイツ兵の手記は和訳されているものはほとんどありません。GOOD!1
その意味でもこの本は貴重だと思います。
ずっと欲しいと思っていのですが、古本屋でもネットでも全くといっていいほど見かけせん。これを手に入れた人はずっと手元においているのでしょう。
是非復刊して欲しいと思っています。 (2004/07/25) -
ドイツに併合されたアルザス・ロレーヌ地方から、グロスドイッチェラント師団に志願したドイツ系フランス人(フオルクスドイッチェ)の青年が経験する42年秋以降敗戦までの激戦。小林源文の劇画(特に黒騎士物語)に流用された多くの場面、セリフをここに見ることができる。パルチザンとの小競り合いから塹壕戦、クルスク攻勢、その後の撤退戦、東プロイセンでの対戦車戦闘まで、とにかく密度の濃い具体的描写に満ちており、独ソ戦を兵士の目から見てみたい者には無二の戦記本となっている。ただしGAMERS社機関誌オペレーションにおいて、その信憑性を疑問視する記事が載っていた。万一ドキュメンタリーでなくとも、戦記小説としてもピカ一の内容である。 (2003/11/26)GOOD!1
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素晴らしい作品だから。 (2023/12/31)GOOD!0
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名著です。GOOD!0
古本価格が15000円というのもこの本の良さを表している。 (2023/12/31) -
ぜひ読みたい (2021/05/08)GOOD!0
読後レビュー
全1件
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この小説はドゥ・マゴ賞受賞作
この本は以前、読んだが、今思うと冒頭にドイツ空軍に入隊してルーデルの部隊に配属されたかのような描写があるから、操縦士か無線士としての訓練は受けているはずなのに、適性がないから、と、あっさりと陸軍の部隊に転属されたかのようになっている。入隊して日の浅い一兵卒を空軍から陸軍に転籍させるとは不自然だが、本来なら空軍地上部隊ではないのか?紆余曲折を経て、陸軍の精鋭部隊である大ドイツ師団に配属されたとあるが、どうも実際には入隊するに当たってドイツ空軍の軍装を着て入隊する陸軍の第638歩兵聯隊という形を取っていたLVF(反共フランス義勇軍)に入隊して、対パルチザン戦に従事して、武装SSのフランス人部隊に転属したのではないか?、という気がする。LVFや武装SSのフランス人部隊に入隊していました、と言えば「コラボ」と見なされるから、母親がドイツ人という事にして、ドイツ軍に志願したという事にしたのではないか。
と思って検索したら、作者は1927年生まれで今年故人になった人で、この作品はドゥ・マゴ賞受賞作だった。最初から小説であって、「断片」のような戦後生まれの作者が創作した物語なのに「マイダネクにいた」と偽ったわけではなかったようだ。同い年のギュンター・グラスが戦争末期に武装SSへ入隊しているように武装SSならギリギリ入隊出来る年齢だが、小説の冒頭にあるスターリングラード戦当時は15歳で、ドイツ軍は18歳でないと入隊出来ない。武装SSでも17歳だ。 (2022/06/27)
NEWS
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2003/11/26
『忘れられた兵士 ドイツ少年兵の手記』(ギイ・サジェール)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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