11 票
著者 | ジェイムズ・ブリッシュ |
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出版社 | 早川書房 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2003/09/09 |
リクエストNo. | 19293 |
リクエスト内容
人類の宇宙進出を描く連作短編。遺伝子工学(?)により、人間を縮小したり、胞子生物に人の遺伝子を移植だとかでナノテクSFの先駆として評価されつつあるらしい。ナノテクというには、ちとサイズが大きいですが。惑星の環境に合わせて人間を改造する「逆テラフォーミング」的作品とも言われる。
本作も通称「銀背」といわれた早川SFシリーズの1冊。
投票コメント
全11件
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人間に都合がいいように環境を作り変えるのではなく環境に合わせて自ら変容してゆく、という本書で描かれる人類の姿は、ブルース・スターリングの《工作者シリーズ》にも較べられます ― 。その〈汎趨勢工学(パントロピー)〉という概念を打ち出したのは本書が最初です。 ブリッシュの良いところは、数十年先を見越した独創的な自然科学的アイディアに、心理学的・社会学的に的確な分析、付け焼刃じゃない文学的教養、などをうまくマッチングさせるところです。「ビープ」、「コモン・タイム」、「暗夜航路」、「芸術作品」、「恒星への抜け道」、“Get Out Of My Sky”、など短編に傑作が多かったと思いますね。GOOD!1
本書はその得意の中短編四つから成るオムニバス長編です。なかでもいちばん有名な「表面張力」は、かつてSFマガジンと世界SF全集に収録されたことがありますが、完全版は本書にしか入っていません。この形でしか感動を呼ばないはずです。第二部「屋根裏の物」もオールディスの『地球の長い午後』に与えた影響が感じられる重要な一篇です。なにげに復刊の価値ありですよ。改訳のうえ是非。 (2003/09/11) -
ブリッシュだ! (2007/01/03)GOOD!0
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内容を見て凄く興味を持ちました。GOOD!0
とても読んでみたいので是非復刊を!! (2004/12/16) -
そうですね。気分転換に読むにはSFとミステリーかな、私も。 (2004/03/03)GOOD!0
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学生時代はSFにどっぷり浸かってました。 (2004/03/01)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2003/09/09
『宇宙播種計画』(ジェイムズ・ブリッシュ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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occam's razor