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著者 | ヤン・デ・ハートック |
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出版社 | 角川書店 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2000/10/01 |
リクエストNo. | 1850 |
リクエスト内容
第二次世界大戦終結直後のヨーロッパを舞台に、オランダ警察の警部ユングマンが、ナチスドイツの強制収容所から助け出されたユダヤ人の娘アンナと知り合い、彼女をイスラエルへ送り届けるまでの物語。イスラエルに行きたい、という二十一歳の娘アンナを、ユングマンは悪辣な人身売買人の手から救い出す。そしてアンナの希望を叶えるため、職も家族も犠牲にして、オランダから船で出発する。ユングマンは、英雄になる気など毛頭ないのだが、なぜかアンナをイスラエルに送り届けることが、人生最大の目標になってしまう。活劇らしい活劇もなく、淡々と進むこの小説は最後に向かうにしたがって、しだいに緊迫感を高める。果たして二人は、目的地へたどり着けるのか。むしろ、このまま淡々と終わってほしいと望みたくなるほど、息苦しいサスペンスが続く。土壇場で明らかになる、衝撃的な事実と感動的な結末は、涙なしには読めない。(朝日新聞・「いつもそばに、本が」逢坂剛のエッセイより。)
投票コメント
全40件
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およそ50年以上前、映画「脱走」(1962年、監督フィリップ・ダン)を観て非常に感動しました。全編に流れる切迫した流離感が心を揺さぶりました。原作がある事を知り、買いたいと思ったのですが、その時にはすでに入手困難でした。いまはとんでもない価格がついています。ぜひとも復刊をお願いします。 (2017/08/30)GOOD!1
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映画「脱走」を数十年前に観た事があり、最近になって原作の小説があった事を知りました。図書館・古書店・インターネットオークションなど、色んな方法で探しましたがみつかりません。何とか読みたいと思い投票します。 (2007/07/30)GOOD!1
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2006年1月29日付日本経済新聞で、この本についての記事がありました。「ナチスもの2作」として、『母なる夜』と『遥かなる星』が「半歩遅れの読書術」の記事で紹介されています。東京都立図書館にさえもこの本は置いていません。都内の僅かな図書館に保存されているだけです。GOOD!1
復刊を強く希望します。 (2007/02/20) -
朝日新聞「いつもそばに本が」の逢坂剛さんの記事を読んで、ずっと気になっていた本です。古書価格もけた外れに高く、きっと読者の評価が高いのだろうと思います。入手しにくい隠れた良書と思うとますます読みたくなってきます。 (2003/04/27)GOOD!1
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本の内容でもお伝えしたとおり、逢坂先生のエッセイにて紹介されていたこの本に強く惹かれました。1974年に角川文庫様から文庫オリジナルとして出版されたそうですが、20年近く昔の本の上、初版で絶版になったそうなので現在は入手困難です。古本屋、ネットなどあらゆる方法で探してみましたがどうしても見つけることができませんでした。唯一ヤフーオークションで出品されていたのを見かけましたが98円で始まったのが、なんと4万円で落札されていました。あまりに高額なため貧乏人のOLにはとても手が出ません。オンデマンド出版で多少高くてもかまいませんので、ぜひ購入させていただきたいです。よろしくおねがいいたします。 (2000/10/01)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2000/10/01
『遥かなる星』(ヤン・デ・ハートック)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
yamaneko