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著者 | ジャン・ルネ・ユグナン(荒木亨訳) |
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出版社 | 筑摩書房 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2003/05/12 |
リクエストNo. | 16415 |
リクエスト内容
ジャン・ルネ・ユグナン(1936-1962)はフランスの小説家。
ソレルスなどと「テル・ケル」を創刊。若くして事故死。
主人公とその妹とその婚約者(主人公の親友)による三角関係を軸に、ストーリーは展開される、とまとめると陳腐な小説未満の読み物のようであるが、(当時のフランス文壇の主流であった)実験的な小説ではなく「小説の王道」と言える恋愛小説に挑戦し、美しいとしか言いようのない小説を書いてしまった才能には驚かざるを得ない。早世が悔やまれてならない。
情景描写、会話の妙、そしてストーリーと、小説の醍醐味が堪能できる傑作。
投票コメント
全25件
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高橋源一郎、加藤典洋共著『吉本隆明がぼくたちに遺したもの』の対談部分で、ふたりの「共有の教養」と、触れられていました。私も二人と同年代で、かつ吉本隆明の愛読者です。上記の本は、非常に中身の濃いもので、強く刺激を受けました。ユグナンの『荒れた海辺』は、何気ない一言で残されていますが、思い入れの籠もった小説に違いありません。私たちは、そうした思考や言葉、物語によって人生を大きく変えることがあります。そうした大きな影響力の可能性を有する表現は、入手しやすい形で、世にあって欲しいものです。 (2013/05/28)GOOD!1
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僕も下の方同様に高橋源一郎氏が取り上げていたことで知り、GOOD!1
中央大学の図書館で偶然にも発見して読むことが出来ました。
美しい言葉の洪水に、完全に飲みこまれました。
一度手にしたら、生涯傍に置いておきたくなる一冊です。
「はたしてこの海が、こんなに純粋で、なめらかで、
太陽に満たされた海が、こんなにも愛された海が…。」 (2003/11/11) -
読んでみたい、から。GOOD!0
どこで書名を覚えたのだったか… (2013/10/10) -
高橋源一郎氏がツイッターで言及していて、たいへん興味を持ちました。 (2010/05/18)GOOD!0
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とにかく読みたい。 (2010/03/21)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2003/05/12
『荒れた海辺』(ジャン・ルネ・ユグナン(荒木亨訳))の復刊リクエスト受付を開始しました。
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shesay