読後レビュー
全1件
-
菩薩の入口
多くの宗派では「戒・定・慧」の三学を修めることが求められます。この場合の「戒」とは信徒の心構え(マナー、エチケット)といった意味です。また戒を定めることで信徒の指針が定まります。
さて部派(小乗)仏教から大乗仏教に移る過程でこれまでの自利的な戒から利他的な戒が必要になりました。その利他的な戒=菩薩戒として本経『梵網経』に説かれる十重四十八軽戒が利用されるようになりました。
菩薩戒を意識することで菩薩の生活がスタートするといえます。
本書は下巻・菩薩戒の原文・現代語訳、成り立ち、解説も充実しており在家にも理解しやすくなっています。『梵網経』は中国撰述の偽経とされますが、その内容は世界に誇れるものです。あなたも菩薩の入口に足を進めましょう。 (2023/10/28)
復刊投稿時のコメント
全1件
-
上座(小乗)仏教の戒律に代わる菩薩戒の基なった作品です。GOOD!1
ネットで検索すれば現代語訳がいくつもヒットしますが、出家・在家問わず書籍の形で読みたい・学びたいという方は多いと思います。
できれば本経の経疏(解説)や同じく菩薩戒を説いた『菩薩瓔珞本業経』も収録していただきたいです。 (2021/02/18)
おすすめ商品
支払い / 配送方法
送料は全国一律380円(税込)です。代金引換をご利用の場合、配送手数料とは別に代金引換手数料300円(税込)が別途必要になります。
大絶画