女性たちのフランス革命
クリスティーヌ・ル・ボゼック 著 / 藤原翔太 訳
著者 | クリスティーヌ・ル・ボゼック 著 / 藤原翔太 訳 |
---|---|
出版社 | 慶應義塾大学出版会 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 224 頁 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784766427943 |
商品内容
パンと武器のために立ち上がれ!
「自由・平等・友愛」の社会を目指したフランス革命は女性たちにとって何を意味したのか。
政治に覚醒した市井の女性たちの「リアル」を明らかにする。
フランス革命期の女性といえば、マリー・アントワネット、オランプ・ド・グージュ、ロラン夫人、テロワーニュ・ド・メリクールなどがよく知られている。しかし本書の主役は、これまで注目されていなかった、多様な職業(教師、芸術家、企業経営者…)を営む民衆層の女性たちである。
彼女たちの多くが革命運動の中に引き込まれていくことで、女性の社会的・政治的解放に向けてのかつてない議論を呼び起こした。市井の女性たちが積極的に政治参加していく契機となった「女性運動としてのフランス革命史」を描きだす。
▼目次
◆はじめに
◆第I部 フランス革命前夜の女性たち
--第1章 女性とサロン
--サロンの精神
--伝統の継承者たち
--権威か、社交界の慣例か
--第2章 女性の権利と従属
--妄想にすぎなかった-八世紀の女性の権利
--フェミニズムの先駆者
--女子教育
--第3章 自立へのほんのわずかな可能性
--女性画家
--一八世紀の女性作家
--女優、ダンサー、歌手
--大勢の家庭教師と教師
--華々しく成功した二人の女性経営者
--限界
--女性たちの両義的な反応
--反乱の先頭に立つ女性たち
◆第II部 革命期の女性たち
--第4章 革命の舞台に飛び込む女性たち
--一七八九年以来の革命への参加
--女性たちが表舞台に立った一七八九年一〇月五日と六日
--様々な運動形態
--連携した集団行動へ
--喜ばれるも不十分な成果
--女性たちのほど遠い一体性
--第5章 一七九三年春と夏に絶頂を迎える急進的運動
--女性革命運動の組織化と急進化
--女性運動の現場
--一七九三年九月の動揺
--不安視されるアンラジェ
--第6章 一七九三年秋、反撃される女性たち
--最前線
--ジャン=ピエール=アンドレ・アマールの演説
--当座の措置
--軍隊からも排除される女性たち
--女性から取り上げられた芸術
--職業からの排除の典型例
--逆説的で曖昧な態度をとる当局
--問題の裏側
--革命の道徳厳格主義的ブルジョワ化
第7章 闘い続ける女性活動家
--一七九三年一一月から一七九四年七月二七日まで、たえず要求し続ける女性たち
--女性たちと徒党の闘争
--いらだちと失望
--テルミドール派国民公会と共和暦三年の冬
--一七九五年冬
--一七九五年四月から五月にかけての事件
--フロレアルの危機で先頭に立つ女性たち
--共和暦三年プレリアル一日(一七九五年五月二〇日)事件の首謀者たる女性たち
◆第Ⅲ部 公共生活から排除される女性たち
--第8章 暗い未来
--鎮圧
--あらゆる分野での後退
--女性教師の例外
--総裁政府期に戻ってきた「きらびやかな」女性たち
--総裁政府期の「サロンの女主人」
--第9章 問題の両義性
--進展とアポリア
--弱い動員力にもかかわらず、不安を喚起し、動揺させた理由
--教育の闘い
--オランプ、たえず、依然として
--古くから続く抑圧
--革命に対する女性たちの激しい抵抗
--突然の停止の衝撃
--第10章 停滞と後退の三〇年(一七九九~一八三〇年)
--ボナパルトと民法典
--法律で定められた不平等
--妻と母親
--存続するも厳しく監視されたいくつかのサロン
--女性たちと復古王政
--復古王政期に活躍した女性たち
--七月革命前夜の変化
◆おわりに
◆註
◆訳者あとがき
◆参考文献
◆フランス革命関連年表
「自由・平等・友愛」の社会を目指したフランス革命は女性たちにとって何を意味したのか。
政治に覚醒した市井の女性たちの「リアル」を明らかにする。
フランス革命期の女性といえば、マリー・アントワネット、オランプ・ド・グージュ、ロラン夫人、テロワーニュ・ド・メリクールなどがよく知られている。しかし本書の主役は、これまで注目されていなかった、多様な職業(教師、芸術家、企業経営者…)を営む民衆層の女性たちである。
彼女たちの多くが革命運動の中に引き込まれていくことで、女性の社会的・政治的解放に向けてのかつてない議論を呼び起こした。市井の女性たちが積極的に政治参加していく契機となった「女性運動としてのフランス革命史」を描きだす。
▼目次
◆はじめに
◆第I部 フランス革命前夜の女性たち
--第1章 女性とサロン
--サロンの精神
--伝統の継承者たち
--権威か、社交界の慣例か
--第2章 女性の権利と従属
--妄想にすぎなかった-八世紀の女性の権利
--フェミニズムの先駆者
--女子教育
--第3章 自立へのほんのわずかな可能性
--女性画家
--一八世紀の女性作家
--女優、ダンサー、歌手
--大勢の家庭教師と教師
--華々しく成功した二人の女性経営者
--限界
--女性たちの両義的な反応
--反乱の先頭に立つ女性たち
◆第II部 革命期の女性たち
--第4章 革命の舞台に飛び込む女性たち
--一七八九年以来の革命への参加
--女性たちが表舞台に立った一七八九年一〇月五日と六日
--様々な運動形態
--連携した集団行動へ
--喜ばれるも不十分な成果
--女性たちのほど遠い一体性
--第5章 一七九三年春と夏に絶頂を迎える急進的運動
--女性革命運動の組織化と急進化
--女性運動の現場
--一七九三年九月の動揺
--不安視されるアンラジェ
--第6章 一七九三年秋、反撃される女性たち
--最前線
--ジャン=ピエール=アンドレ・アマールの演説
--当座の措置
--軍隊からも排除される女性たち
--女性から取り上げられた芸術
--職業からの排除の典型例
--逆説的で曖昧な態度をとる当局
--問題の裏側
--革命の道徳厳格主義的ブルジョワ化
第7章 闘い続ける女性活動家
--一七九三年一一月から一七九四年七月二七日まで、たえず要求し続ける女性たち
--女性たちと徒党の闘争
--いらだちと失望
--テルミドール派国民公会と共和暦三年の冬
--一七九五年冬
--一七九五年四月から五月にかけての事件
--フロレアルの危機で先頭に立つ女性たち
--共和暦三年プレリアル一日(一七九五年五月二〇日)事件の首謀者たる女性たち
◆第Ⅲ部 公共生活から排除される女性たち
--第8章 暗い未来
--鎮圧
--あらゆる分野での後退
--女性教師の例外
--総裁政府期に戻ってきた「きらびやかな」女性たち
--総裁政府期の「サロンの女主人」
--第9章 問題の両義性
--進展とアポリア
--弱い動員力にもかかわらず、不安を喚起し、動揺させた理由
--教育の闘い
--オランプ、たえず、依然として
--古くから続く抑圧
--革命に対する女性たちの激しい抵抗
--突然の停止の衝撃
--第10章 停滞と後退の三〇年(一七九九~一八三〇年)
--ボナパルトと民法典
--法律で定められた不平等
--妻と母親
--存続するも厳しく監視されたいくつかのサロン
--女性たちと復古王政
--復古王政期に活躍した女性たち
--七月革命前夜の変化
◆おわりに
◆註
◆訳者あとがき
◆参考文献
◆フランス革命関連年表
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