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ヘーゲル哲学の源泉。哲学・宗教・歴史・政治の初期主要論文を網羅。
本書は『精神現象学』刊行までの(年代的にはおよそ1795年から1807年までの)論文をおさめている。
『精神現象学』は、哲学はもとより自然科学、歴史、芸術、政治、宗教といったじつに多彩な領域における西洋の知的遺産を弁証法という一貫した論理のもとに鳥瞰させてくれる画期的な著作だが、それを可能にしたのは青年時代の思索の積み重ねである。
そこで本書は、「I 哲学論文」、「II 宗教論文」、「III 歴史・政治・社会論文」の三章をもうけて、青年ヘーゲルの知的活動をできるかぎり多方面にわたって収録するように努めた。(訳者「あとがき」より)
▼目次 (*)は初訳
I 哲学論文
◇フィヒテとシェリングの哲学体系の差異
◇哲学的批判一般の本質、とりわけ哲学の現状にたいするその関係について(*)
◇懐疑主義と哲学の関係--そのさまざまな変種の叙述および最近の懐疑主義と古代懐疑主義の比較(*)
◇抽象的に考えるのはだれか(*)
◇ドイツ観念論最古の体系プログラム(*)
II 宗教論文
◇ユダヤ人の歴史と宗教(*)
◇イエスの教えとその運命(*)
◇愛と宗教(*)
◇一八〇〇年の宗教論
III 歴史・政治・社会論文
◇自然法の学問的な取り扱いかた、実践哲学におけるその位置、および実定化した法学との関係について
◇歴史的・政治的研究
◇ドイツ体制批判
◇原典解題
◇ヘーゲル略年譜
◇あとがき
◇索引
▼著者プロフィール
村岡晋一(むらおか しんいち)
1932年、熊本県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、中央大学理工学部教授。専門はドイツ観念論、ドイツ・ユダヤ思想。
著書:『対話の哲学』『ドイツ観念論』(いずれも講談社)。訳書:ローゼンツヴァイク『救済の星』(共訳、みすず書房)、ジェイ『アドルノ』(共訳、岩波書店)、ローゼンツヴァイク『ヘーゲルと国家』(作品社)ほか。
吉田達(よしだ とおる)
1964年、神奈川県生まれ。東北大学大学院国際文化研究科博士前期課程中退。現在、中央大学理工学部助教。専門は、ヘーゲルを中心とするドイツ思想史。
著書:『ヘーゲル 具体的普遍の哲学』(東北大学出版会)ほか。
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