本書の原名サーター・リザータスとは「仕立直された仕立屋」という意味である．ドイツの大学教授，トイフェルスドレック氏の「衣服論」を抄訳する形式がとられている．難解であるが，一面半自叙伝であり，著者（179...

数学者・哲学者として知られるライプニツ（1646～1716）の莫大な数の著書・論文のなかで重要な地位を占める「形而上学叙説」およびアルノーとの往復書簡とを収める。前者は19世紀になって公刊されたもので、...

現象に内在する精神とは？ 精神のエコロジーとは？ 科学と哲学をつなぐ基底的な知の探究を続けたベイトソンの集大成。その生涯にわたる思索の足取りをたどる。 上巻はメタローグ・人類学篇。頭をほぐす父娘の対話...

北軽井沢での教員のための哲学講義をまとめた『哲学の根本問題』は，田辺哲学の全容を理解するための格好の入門書．『数理の歴史主義展開』は，田辺自身により「私の哲学思想の総決算的告白」と位置づけられた論文．数...

「学習を学習する」とは？ 動物が「遊ぶ」意味とは？ 関係性の病理とは？ 学びの階型構造理解を通じて、コミュニケーションとコンテクストの諸形式を分析、精神の病を「個人の心」から解き放つ。中巻は学習理論・...

マルクス思想の《構造論》的解釈の大冊、完結。バリバール「史的唯物論の根本概念について」、エスタブレ「『資本論』プランの考察」を収載。

“互いに共に在ること”は、人間の基礎的な構造である。“私”はつねに“きみ”に対して存在し、“私”を根底から規定するのは“きみ”である。師ハイデガーの問題圏を引き継いで、“共同相互存在”のあり方と日常の生...