われわれがテレビドラマで「太閤記」を観るように、江戸時代の人たちは実録小説や講釈を通じて「太閤記」に親しんだ。本書は、その様々な「太閤記もの」の拠り所となった、近世軍記の記念碑的作品である。

アジア・太平洋戦争終盤、徴集猶予の対象だった多くの学生・生徒が戦場へと送られた。 在学・修業年限短縮をはじめとする「特権」縮小や、先駆けとなった一九四三年夏の大量動員、徴集延期停止、絶望的な戦局におけ...

明治期から戦時下にかけて、当局の検閲により「発売流布禁止」の処分を受けた「発禁本」。その蒐集家・研究家として知られる城市郎氏の貴重なコレクションを多数開陳！ ▼特集 ◇反骨の才人・青柳有美「官...

シベリヤの捕虜収容所で出会った人や忘れがたい光景、労働の日々を透徹した文体で描く戦争文学の名著。 詩・エッセイ・短篇を加えたオリジナル編集版。 ▼著者プロフィール 長谷川四郎（はせがわ しろう...

われわれがテレビドラマで「太閤記」を観るように、江戸時代の人たちは実録小説や講釈を通じて「太閤記」に親しんだ。本書は、その様々な「太閤記もの」の拠り所となった、近世軍記の記念碑的作品である。

徳川秀忠の治世下に側近が編纂した（設定の）栄達を目指す侍のための架空の指南書。 侍が知っておくべき歴史、戦術、武具から教養、礼節まで、歴史家による精緻な研究のもとに明かされる武士の日常と真相に迫る。

江戸・東京に起きた怪異現象や謎の事件を、江戸時代の記録、明治の新聞などからとりあげ、錦絵や瓦版・新聞の挿絵とともに紹介する都市伝説百話。『図説 江戸東京怪異百物語』を改題・新装。

トマム、アポイ、クッシャロ、サロマなど、独特な響きをもつ北海道の地名。アイヌ語を起源とするため、カタカナや読めない漢字表記の地名も多い。地形や自然環境を語る地名がほとんどだが、人びとが生活をしていく上で...

水田稲作が始まり、金属器の普及、身分と序列の成立、大陸諸国との通交開始など、様々な変化を経て約1000年続いた弥生時代。 考古学のみならず自然科学や人類学の成果が反映された最新の時代像を、弥生人と環境...

呪術廻戦、安倍晴明、陰陽師… 呪いとは一体何なのか？ 日本史の底流で脈々と受け継がれ育まれてきた呪術。時に表舞台で政治を動かし、時に抜き難く私たちの心を支配する呪術とは…。 古代から現代まで変遷を重...

日時や方角の吉凶を熟知し、占いやまじないで人々の不安を解消した陰陽師（おんようじ）。暦の計算や天体観測にもとづき凶事の予見もできる、平安貴族にとって頼もしい存在だった。 彼らが貴族に教えた方違（かたた...

天皇という称号は古代に起源をもつが、じつは長く使用されなかった。もともとは漢語で、中国思想とのかかわりなどから、その成り立ちや含意をひもとく。 天子・皇帝ほか君主の呼称が多くあったなか、なぜ天皇が選択...