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• 鳴り響く星のもとに―ヴィルヘルム・ケンプ青春回想録

  【著者】ヴィルヘルム・ケンプ

  ヴィルヘルム・ケンプは若いころからのファンでしたが、約４０年ほど音楽から遠ざかっていました。再び音楽を聴くようになってからこの方のCDが出ていることを知り、大喜びしました。今はピアノ曲と言えばケンプ様の物しか聴かないほどです。そして、最近自叙伝があるのを知りました。ぜひぜひ読みたいので復刻していただきたいのです。彼の音楽は素晴らしく、曲によっては聴くたびに涙が流れてしまいます。なんて優しく、柔らかい音色でしょう。ベートーベンをこんな風に弾く演奏家がいるでしょうか！べートーベンの弱さやせつなさ、優しさ寂しさなど目いっぱい表現されているように思います。また、その苦悩や勇気、苦しみを振り切って再生する強さ、などを彼の演奏から感じられます。そして彼のピアニッシモの美しさ！気品高い演奏です。二度とこんな演奏家は現れないと思います。ヴィルヘルム・ケンプ、大好き方です。どうぞ復刻してくださいませ。(2013/08/12)