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• みどりいろの新聞

  【著者】安藤美紀夫

  『みどりいろの新聞』は出版されて間もなく小学校の図書室で虜になり、当時母にせがんで本屋さんで注文して買ってもらったものでしたが、クラス内の持ち寄り図書箱に貸し出したのが運のつきでした。記名していなかったので大騒ぎになり、当時の担任から「図書室から盗んだんでしょ」と疑いをかけられ、その結果、「ならこうしなさい」と頁の背に黒いマジックで私の名前が大きく書かれ... その後その担任は校内でいじめ問題を起こしたので好人物ではない所以、一生大切に持っていたかった本でしたが、手に取るたび否が応でも目に飛びこむ担任の筆跡が厭で１２年ほど前に思い切って処分してしまいました。それゆえずっと思う訳です:あの忌々しい記名のない『みどりいろの新聞』を手にすることができたら... いくつかのお話は今でもよく思い出します。靴屋さんに夜な夜な現れる小人のお話は大大好きな１つで幾度読み返したかしれません。お話もさることながら挿絵が素晴らしい! 従いまして、誠に勝手ながら、かような次第で、今一度『みどりいろの新聞』が復刻されますよう切に祈ります。復刻された暁には必ずお知らせください。心よりお願い申し上げます。(2017/01/11)