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• 鉛の小函

  【著者】丘美丈二郎

  丘美丈二郎は中島河太郎の「探偵小説辞典」にも出ていない。横田順彌の「ＳＦ事典」にも出ていない。短篇が横田順彌のアンソロジーに入っているぐらいで、桃源社等でも纏まったことがない。「論創ミステリ叢書」のラインアップにもない。丘美丈二郎の作品集もさることながら、「鉛の小函」は十分読み応えのあるＳＦなので、１度は単行本化するべき作品だと思う。(2004/05/18)

• ニッポン遺跡

  【著者】大下宇陀児

  昭和４２年に発行されたが、当時の探偵小説作家がＳＦをどう捉えていたかに興味がある（海野十三や蘭郁二郎等とは違う視点があったのか？）。早川書房〈世界ＳＦ全集〉「日本のＳＦ・古典篇」に抄録された以外、再刊・復刊されたことはないので、是非全体を読んでみたい。(2004/05/18)