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• 神話少女栗山千明

  【著者】篠山紀信

  本書の中で、栗山千明は完全なる少女である。張りつめた11歳の裸体からは、透明なエロスが漂う。
  ただ「美しい」という理由で、常に周囲の欲望の対象として存在する少女(=栗山千明)は、優れた写真家によって写真の中に閉じ込められ「神話少女」として、永遠になった。
  私は、はじめて本書を見た時「少女とはなんぞや」という問いのひとつの答えであると感じた。
  また、本書のような上質な写真集であれば、児童ポルノと混合などといった事態は起きないであろう。
  そういった点からも、「神話少女」が復刊されることを強く望む。(2007/11/01)