復刊リクエスト投票

• 認知革命―知の科学の誕生と展開

  【著者】ハワード・ガードナー

  本書は、認知科学が、心理学、言語学、人類学、哲学、人工知能、神経科学の6分野が相互関連し合いながら、どのように誕生し、また、その後の発展を見せてきたかを述べている。出版時期の都合、PDPモデルが登場して間もない頃までの記録となってはいるが、認知科学という、全体像がぼやけがちな科学を俯瞰することの出来る稀有な著作である。また、科学ノンフィクションとしても1級であることは付しておこう。復刊を強く望む。(2008/03/12)

• 精神のモジュール形式

  【著者】ジェリー・Ａ・フォーダー

  同書は認知科学史上、モジュール概念を提唱したことで、非常に重要な文献である。同書は、20世紀の認知科学重要文献ベスト100(http://www.cogsci.umn.edu/OLD/calendar/past_events/millennium/final.html)において、7位に選ばれており、また、著者のJ・フォーダーは、認知科学への多大なる貢献が認められた学者のみに授けられる、ジャン・ニコ賞の受賞者である。このような著作が邦訳されていることは素晴らしいことであり、是非とも一般の人々が再び気軽に入手出来る状況になることを望む。(2008/03/12)