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レビュー
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トキ
カムバック!文芸マンガ、カムバック、トキ!
★自らの命を尽きようとしている男の人生と、滅び行く鳥、トキの姿を重ねて、社会的・哲学的な問題を問いかけた作品。
梶原一騎の作品もそうなんですが、これは文芸マンガと称すべきジャンルの作品ですね。
★人間は、近代になってから、多くの野生動物を滅ぼし続けているわけなのですが、このトキもまさにそういう問題に直面している時代に描かれた作品なわけで・・・・作家として、書き留めておくべき使命みたいな決意のもとに描かれた、そんな気風を感じる作品です。新潟と秋田では土地も近いですし。
★まあ、しかし、この作品が書かれた当時は、高度成長期斜陽の時代で、学生闘争だのなんだのと社会に甘えた若者が好き勝手騒いでいた世相にも関わらず、こういう良識のある人が、こういう作品を残していたとは・・・・結局、本当の正義というものは、時代や世相に関係なく、存在しているという事だと思います。
子供のうちこういう作品を読ませて、良識をはぐくませるのが真の教育でしょう。
出版の持つ意味は、インターネットの普及している現代にこそ、より大きな意味を持つはずです。(2011/02/09)
復刊リクエスト投票
60億のシラミ(全5巻)
【著者】飯森広一
読みたいです。
うん、読みたい。(2009/03/22)
T・Pぼん(中公文庫コミック版) 未収録分
【著者】藤子不二雄
出せば、欲しがる読者は大勢いるはずです。(2008/02/22)
銀河の女王スーパーレディー
【著者】原作・上原正三 画・秋本シゲル
筆者にもそういう経験があります。
これは、その中の一つ。
子供の頃に、『銀河の女王スーパーレディー』というマンガを読んだという記憶です。
『てれびくん』という児童雑誌に別冊の付録マンガがついていたのですが、そこに、『銀河の女王スーパーレディー』という読みきりのマンガが載っていたのです。
タイトルも内容、そして絵柄も、50年代アメリカのパルプフィクションを思わせる作品でした。
作中には、ヒロイン、スーパーレディーこと流星ヒカルがグラマラスなボディーを晒すシーンがあり、当時、こういったカラーの作品にまったく免疫のなかった筆者は、
『─外国の大人向けのマンガが載ってる?!』
と誤解していたものです。(2008/02/22)