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• 両かぎ針によるリバーシブルアフガン編　村上房子　日本ヴォーグ社　1967年　B5

  【著者】村上房子

  編み物は単調な作業に思えるが、実は模様編みは数学パズルなのだ。リバーシブル編みに行きついた村上氏の創造性と知性に驚きを禁じ得ない。そして編み物を複雑な体系に昇華した昭和の女性たちのスキルの高さにも。
  自分が子供の頃、手芸をやっている専業主婦を見て、あまりいいイメージを抱いていなかったのだが、大人になって当時の女性の立場が想像できるようになり、また手芸そのものの奥深さもわかってくると、見方が変わりました。
  村上氏が保有していたリバーシブルアフガン編みに関する特許が最近切れたそうですが、彼女の考えた技法だけでなく、彼女の名前も世の中に残って欲しいと思います。そのためにも復刊してください。(2013/03/11)