影の獄にて
L・ヴァン・デル・ポスト 著 / 由良君美 富山太佳夫 訳
著者 | L・ヴァン・デル・ポスト 著 / 由良君美 富山太佳夫 訳 |
---|---|
出版社 | 復刊ドットコム |
判型 | 四六判 |
頁数 | 284 頁 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784835459011 |
商品内容
大島渚監督最大のヒット作であり、4K映像化もされた伝説の名作「戦場のメリークリスマス」(1983年公開)の原作本。
これまで思索社(後に新思索社)より刊行されてきた同書は、出版元である新思索社が2016年に清算したこともあり、2009年刊行の『戦場のメリークリスマス 影の獄にて・映画版:原作版 新装版』を最後に、書籍の形で原作を読むことはかなわず、長らく絶版状態が続いていました。
当サイトにも、2001年より復刊を望むリクエストが入り、先の映画4K映像化などの影響もあってか、今日までに老若男女問わず同書への復刊を望む熱いリクエストが数多く寄せられています。
※リクエストコメントは一部抜粋して引用
『ヴァン・デル・ポストの、人が生きるということへの丁寧で明晰な意味づけ、詩的なイメージの奔流、世界中を飛び回った人間でないと描くことのできない、世界各地の固有のランドスケープの美しさ、広さ。そして、人種を飛び越えた人間存在への冷静な洞察。私がずっと気になっていた「種子」の正体も分かりました。素晴らしい小説でした。この小説は何度もなんども、我々に繰り返し「蒔かれる」べき小説なのだと思います』
『映画だけでは理解のできないテーマや登場人物の感情など原作小説から得られるものは多い。作品理解という側面以外に、太平洋戦争当時の日本人を西洋人がどのように捉えていたか他者の目を通した自国、自己理解という意味でも価値ある資料と考えられる。この作品を日本人が日本語で読めるようにしたい。』
▼あらすじ
『影の獄にて』(原題:『The Seed and the Sower』)は、南アフリカの作家ローレンス・ヴァン・デル・ポストによる本で、語り手である「わたし」のもとに戦友だったローレンスがクリスマスの日に訪ねてきて、二人で戦中の体験を語り合うという内容。「影さす牢格子」「種子と蒔く者」「剣と人形」の三部作で構成。
元は第一部である「影さす牢格子」が『影の獄にて L・ヴァン・デル・ポスト選集 (1)』に所収され、1954年に思索社より出版。その後、第二、三部が増補される形で、映画編集版となる形にまとまりました。それぞれ、クリスマスの前夜、朝、夜としてまとめられており、映画のもとになったのが第一部「影さす牢格子」と第二部「種子と蒔く者」になります。
※リリースに寄せて頂いたコメントを再録
訳本の初版から四十五年、映画化から四十年が経つが、坂本龍一氏のテーマ曲と共に、「戦メリ」は人々の記憶から何とか消えずにあるようだ。
ヴァン・デル・ポスト選集第一巻として刊行された本書『影の獄にて』は評判が良く、帯に「映画化決定!」と刷られて版を重ねることとなるが、残念ながら選集は未完となり、今では著者の名前を目にすることも無くなった。
「戦メリ」は戦争映画であるが、原作は所謂戦争ものではない。読者の記憶に刻まれるのは、登場人物の魂の苦悩と解放であって、彼らのカタルシスを追体験出来るのは、本書を手に取った人のみに与えられた特権である。絶版となって久しい本書の復刊を、素直に喜びたい。
時代を超え、繰り返し読み継がれるその魅力を存分に体感してください。
※本書は1978年11月に思索社より刊行された『影の獄にて』を底本とし、新たな装丁・編集にて復刊をするものです。
(c)Erimo Yura/Takao Tomiyama
これまで思索社(後に新思索社)より刊行されてきた同書は、出版元である新思索社が2016年に清算したこともあり、2009年刊行の『戦場のメリークリスマス 影の獄にて・映画版:原作版 新装版』を最後に、書籍の形で原作を読むことはかなわず、長らく絶版状態が続いていました。
当サイトにも、2001年より復刊を望むリクエストが入り、先の映画4K映像化などの影響もあってか、今日までに老若男女問わず同書への復刊を望む熱いリクエストが数多く寄せられています。
影の獄にて:復刊リクエストより
※リクエストコメントは一部抜粋して引用
『ヴァン・デル・ポストの、人が生きるということへの丁寧で明晰な意味づけ、詩的なイメージの奔流、世界中を飛び回った人間でないと描くことのできない、世界各地の固有のランドスケープの美しさ、広さ。そして、人種を飛び越えた人間存在への冷静な洞察。私がずっと気になっていた「種子」の正体も分かりました。素晴らしい小説でした。この小説は何度もなんども、我々に繰り返し「蒔かれる」べき小説なのだと思います』
『映画だけでは理解のできないテーマや登場人物の感情など原作小説から得られるものは多い。作品理解という側面以外に、太平洋戦争当時の日本人を西洋人がどのように捉えていたか他者の目を通した自国、自己理解という意味でも価値ある資料と考えられる。この作品を日本人が日本語で読めるようにしたい。』
▼あらすじ
『影の獄にて』(原題:『The Seed and the Sower』)は、南アフリカの作家ローレンス・ヴァン・デル・ポストによる本で、語り手である「わたし」のもとに戦友だったローレンスがクリスマスの日に訪ねてきて、二人で戦中の体験を語り合うという内容。「影さす牢格子」「種子と蒔く者」「剣と人形」の三部作で構成。
元は第一部である「影さす牢格子」が『影の獄にて L・ヴァン・デル・ポスト選集 (1)』に所収され、1954年に思索社より出版。その後、第二、三部が増補される形で、映画編集版となる形にまとまりました。それぞれ、クリスマスの前夜、朝、夜としてまとめられており、映画のもとになったのが第一部「影さす牢格子」と第二部「種子と蒔く者」になります。
訳者・由良君美氏の著作権継承者 由良えりもさん コメント
※リリースに寄せて頂いたコメントを再録
訳本の初版から四十五年、映画化から四十年が経つが、坂本龍一氏のテーマ曲と共に、「戦メリ」は人々の記憶から何とか消えずにあるようだ。
ヴァン・デル・ポスト選集第一巻として刊行された本書『影の獄にて』は評判が良く、帯に「映画化決定!」と刷られて版を重ねることとなるが、残念ながら選集は未完となり、今では著者の名前を目にすることも無くなった。
「戦メリ」は戦争映画であるが、原作は所謂戦争ものではない。読者の記憶に刻まれるのは、登場人物の魂の苦悩と解放であって、彼らのカタルシスを追体験出来るのは、本書を手に取った人のみに与えられた特権である。絶版となって久しい本書の復刊を、素直に喜びたい。
時代を超え、繰り返し読み継がれるその魅力を存分に体感してください。
※本書は1978年11月に思索社より刊行された『影の獄にて』を底本とし、新たな装丁・編集にて復刊をするものです。
(c)Erimo Yura/Takao Tomiyama
読後レビュー
復刊投稿時のコメント
全138件
おすすめ商品
-
村井邦彦のLA日記
税込 2,420円
-
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ 1
税込 1,760円
-
ヒトラーと戦ったユダヤ人特殊部隊
税込 4,345円
-
ゴジラ画帖
税込 6,050円
-
超・ゴジラ画帖
税込 14,850円
-
掠奪の法観念史 中・近世ヨーロッパの人・戦争・法 増補新装版
掠奪の法観念史 中・近世ヨーロッパの人・戦争・法 増補新装版
税込 7,040円
-
核兵器の拡散 終わりなき論争
核兵器の拡散 終わりなき論争
税込 4,180円
-
ヒトラーを支持したドイツ国民
ヒトラーを支持したドイツ国民
税込 7,920円
-
戦後治安体制の確立
戦後治安体制の確立
税込 7,920円
-
ナチスと大富豪
ナチスと大富豪
税込 3,960円
-
定本 たかが映画じゃないか
税込 3,300円
-
[ 古書 ]ピカドン -ある原爆被災者の記録-
税込 4,950円
支払い / 配送方法
送料は全国一律380円(税込)です。代金引換をご利用の場合、配送手数料とは別に代金引換手数料300円(税込)が別途必要になります。
つる