手塚治虫からの伝言 -未来に向かって- 全5巻BOX
手塚治虫 著 / 中野晴行 監修
10,890円(税込)
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著者 | 手塚治虫 著 / 中野晴行 監修 |
---|---|
出版社 | 童心社 |
判型 | A5 |
ジャンル | コミック・漫画 |
ISBNコード | 9784494046157 |
商品内容
2018年に刊行された『手塚治虫からの伝言』(全5巻)に続く第2弾!
今作では「人間」「愛」など、前作とは異なるテーマで魅力的な作品を集めました。
前作に引き続き、各話に込められている思いを伝える解説付き。
子どもたちだけでなく大人たちにも、今の時代だからこそ考えてほしい…。
手塚治虫からのメッセージをお届けします。
◆『戦争というもの』
手塚の平和への願いがこめられた6話を収録
手塚治虫は、遺作のひとつになった『ガラスの地球を救え』といういエッセイ集の中で、自分が戦争をテーマにしたマンガをいくつも描いている理由を「当時の状況を体験として、つぶさに知っている人間は、若い人たち、子どもたちに“戦争”のほんとうの姿を語り伝えていかなくては、また再びきな臭いことになりそうだ」という不安からだ、と書いています。そして、「女も子どもも無残にあっけなく殺されていったのは、ついこの間の厳然たる事実なのです」とつづけています。太平洋戦争に突入すると、しだいに若い男のひとたちが戦場に送られるようになります。食べるものもすくなくなり、野草や葉っぱや根っこも食卓にのぼったのです。戦争が終わりに近づくと、アメリカの爆撃機が日本の都市や港を攻撃して、子どもや赤ん坊までが犠牲になりました。1945年8月に広島と長崎に落とされた原子爆弾は20万以上(広島市、長崎市の発表による)もの命をうばいました。原爆の放射線障害はいまでもなお被爆者を苦しめています。
▼収録作品
◇やり残しの家(『ブラック・ジャック』より)
◇てんてけマーチ
◇1985への出発
◇カノン
◇オクチンの奇怪な体験
◇紙の砦
◆『人間というもの』
弱く、みにくく、けれど気高く美しい人間の心を描き出す6話を収録
手塚治虫の一生は、チャンスとピンチの連続でした。
はじめはたった七人だった虫プロダクションは、1963年ではじめての長編連続テレビアニメ『鉄腕アトム』をつくり、日本を代表するアニメスタジオに成長しました。ところが、10年後に、突然倒産してしまったのです。
借金をかえすため手塚はスタジオも家も手放しました。そんな苦しい中にも、「手塚にむかしのようにおもしろいマンガを描いたりアニメをつくってほしい」と応援するファンや編集者などたくさんの人たちがいました。その声援に支えられて手塚治虫は復活します。
辛いこともあるし、悪い人間もいる。絶望することもあるかもしれない。でも、悪いことばかりじゃない。自分を犠牲にして他人を助けてくれるひともいるし、絶望のあとには希望も生まれる…。「みんなに支えられているから、生きていくことはおもしろいのだ」と考えた手塚治虫は、マンガの中で若い読者にその思いをつたえようとしたのです。
▼収録作品
◇ACT.18
◇べんけいと牛若
◇八角形の館
◇上と下(『ブラック・ジャック』より)
◇安達が原
◇奇動館
◆『愛とは何か?』
愛する心が人を強くする! 感動の5話を収録
60年の生涯の中で、手塚は、愛する者たちのすがたをマンガの中で描きつづけました。愛することの喜びも、愛するものをうばわれた者の悲しみも描きました。手塚が描いた愛とは、だれかから強制されたものではありません。自分自身の心の中から自然にわきだしてくるのが愛です。
手塚が伝えようとしたのは、愛は相手にあたえるもので、けっして他人からうばうものではないということでした。他人の痛みを感じて喜びをあたえることが手塚が考えた愛でした。
ここに紹介する短編作品もまた、手塚治虫が考える愛の形がよくあらわれたものばかりです。
親子の愛、恋人たちの愛、祖国への愛、命をかけてだれかを救おうとする愛…。これらの作品を読んで、みなさんそれぞれが「愛するとはなにか」を考えてみてください。それこそが作者・手塚治虫の心からの願いだったと思います。
▼収録作品
◇虹のプレリュード
◇ACT.43
◇グランドメサの決闘
◇ダーティ・ジャック(『ブラック・ジャック』より)
◇おふくろの河
◆『ホラー』
幽霊、妖怪、人狼… ホラーの傑作6話を収録
マンガ家になってから、手塚はホラーマンガをたくさん描いています。『バンパイヤ』『どろろ』『百物語』『アラバスタ―』など、どの作品でも怖さとともに、登場する怪物や妖怪、おばけたちの孤独や悲しみを描くことをわすれませんでした。
手塚の描いた怪物や妖怪やお化けには、人間にまえにでてくる理由がちゃんとあります。それなのに人間たちはわけもなく怪物たちをきらったり憎んだり、殺そうとしたりします。
怪物や妖怪が好きだった手塚は「それはおかしいだろう」と考えたのです。怪物や妖怪と人間が仲よくできる世の中が手塚の理想だったかもしれません。
その一方で、手塚は人間の心にかくされた恐ろしさもホラーとして描きました。この本で紹介するマンガからは、手塚からみなさんへの「ほんとうに怖いのは怪物や妖怪ではなく人間」なのだというメッセ―ジがきこえてくるはずですよ。
▼収録作品
◇新・聊斎志異 女郎蜘蛛
◇いないいないばあ
◇雪の夜ばなし(『ブラック・ジャック』より)
◇バイパスの夜
◇はなたれ浄土
◇ウオビット
◆『SFショートショート』
どんでん返しに息をのむ! ショートショートの傑作7話を収録
「ショートショート」は、とても短い小説のことです。これよりみじかいものを「掌編小説」と呼ぶこともあります。てのひらにのるような小さな小説という意味です。とはいえ、べつにルールがあるわけではなく、おなじ長さのものがショートショートと呼ばれたり、掌編小説と呼ばれたり、ときには短編小説と呼ばれることもあるのです。
ショートショートのおもしろさは、みじかい中に発端・展開・転換・オチの「起承転結」を盛り込んで、とくにオチの部分で読者をおどろかせ、なっとくさせるというところだといわれています。なんとなく落語に似たところがありますね。
手塚治虫は、SFショートショート的味わいを持ったマンガをたくさん描いています。そして長編作品でうったえた「平和への祈り」や「生命の尊厳」といった大きなテーマを上手に短くまとめています。ぜひ、みじかい物語を読む楽しみを知り、そこにこめられたメッセージを受け取ってください。
▼収録作品
◇ヤジとボク
◇ゲルニカの巻(『鉄腕アトム』より)
◇7日の恐怖
◇ACT.38
◇ドオベルマン
◇未知への挑戦(『ブラック・ジャック』より)
◇三人の侵略者(『ザ・クレーター』より)
▼著者プロフィール
手塚治虫(てづか おさむ) 著
1928年(昭和3年)11月3日、大阪府豊中市で生まれる。1945年、大阪大学付属医学専門部に入学(1951年卒業、1953年医師免許取得、1961年医学博士号取得)。1946年、『マアチャンの日記帳』(少国民新聞)で漫画家デビュー。以後、『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『アドルフに告ぐ』など、幼年向きから大人向きまで、あらゆるジャンルのマンガを描き続け、「マンガの神様」とも称される。生涯に描いた作品数は700以上、約15万枚と言われている。そのほとんどは、『手塚治虫漫画全集』(全400巻、講談社)にまとめられている。
1989年2月9日、逝去。享年60。兵庫県宝塚市に「宝塚市立手塚治虫記念館」がある。
中野晴行(なかの はるゆき) 監修
京都精華大学・マンガ学部 客員教授。和歌山大学経済学部卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『マンガ産業論』(同)で日本出版学会賞奨励賞、日本児童文学学会奨励賞を受賞。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会賞特別賞を受賞。
※各巻のページから5巻分を購入されてもBOXは付属いたしません。ご注意ください。
今作では「人間」「愛」など、前作とは異なるテーマで魅力的な作品を集めました。
前作に引き続き、各話に込められている思いを伝える解説付き。
子どもたちだけでなく大人たちにも、今の時代だからこそ考えてほしい…。
手塚治虫からのメッセージをお届けします。
◆『戦争というもの』
手塚の平和への願いがこめられた6話を収録
手塚治虫は、遺作のひとつになった『ガラスの地球を救え』といういエッセイ集の中で、自分が戦争をテーマにしたマンガをいくつも描いている理由を「当時の状況を体験として、つぶさに知っている人間は、若い人たち、子どもたちに“戦争”のほんとうの姿を語り伝えていかなくては、また再びきな臭いことになりそうだ」という不安からだ、と書いています。そして、「女も子どもも無残にあっけなく殺されていったのは、ついこの間の厳然たる事実なのです」とつづけています。太平洋戦争に突入すると、しだいに若い男のひとたちが戦場に送られるようになります。食べるものもすくなくなり、野草や葉っぱや根っこも食卓にのぼったのです。戦争が終わりに近づくと、アメリカの爆撃機が日本の都市や港を攻撃して、子どもや赤ん坊までが犠牲になりました。1945年8月に広島と長崎に落とされた原子爆弾は20万以上(広島市、長崎市の発表による)もの命をうばいました。原爆の放射線障害はいまでもなお被爆者を苦しめています。
▼収録作品
◇やり残しの家(『ブラック・ジャック』より)
◇てんてけマーチ
◇1985への出発
◇カノン
◇オクチンの奇怪な体験
◇紙の砦
◆『人間というもの』
弱く、みにくく、けれど気高く美しい人間の心を描き出す6話を収録
手塚治虫の一生は、チャンスとピンチの連続でした。
はじめはたった七人だった虫プロダクションは、1963年ではじめての長編連続テレビアニメ『鉄腕アトム』をつくり、日本を代表するアニメスタジオに成長しました。ところが、10年後に、突然倒産してしまったのです。
借金をかえすため手塚はスタジオも家も手放しました。そんな苦しい中にも、「手塚にむかしのようにおもしろいマンガを描いたりアニメをつくってほしい」と応援するファンや編集者などたくさんの人たちがいました。その声援に支えられて手塚治虫は復活します。
辛いこともあるし、悪い人間もいる。絶望することもあるかもしれない。でも、悪いことばかりじゃない。自分を犠牲にして他人を助けてくれるひともいるし、絶望のあとには希望も生まれる…。「みんなに支えられているから、生きていくことはおもしろいのだ」と考えた手塚治虫は、マンガの中で若い読者にその思いをつたえようとしたのです。
▼収録作品
◇ACT.18
◇べんけいと牛若
◇八角形の館
◇上と下(『ブラック・ジャック』より)
◇安達が原
◇奇動館
◆『愛とは何か?』
愛する心が人を強くする! 感動の5話を収録
60年の生涯の中で、手塚は、愛する者たちのすがたをマンガの中で描きつづけました。愛することの喜びも、愛するものをうばわれた者の悲しみも描きました。手塚が描いた愛とは、だれかから強制されたものではありません。自分自身の心の中から自然にわきだしてくるのが愛です。
手塚が伝えようとしたのは、愛は相手にあたえるもので、けっして他人からうばうものではないということでした。他人の痛みを感じて喜びをあたえることが手塚が考えた愛でした。
ここに紹介する短編作品もまた、手塚治虫が考える愛の形がよくあらわれたものばかりです。
親子の愛、恋人たちの愛、祖国への愛、命をかけてだれかを救おうとする愛…。これらの作品を読んで、みなさんそれぞれが「愛するとはなにか」を考えてみてください。それこそが作者・手塚治虫の心からの願いだったと思います。
▼収録作品
◇虹のプレリュード
◇ACT.43
◇グランドメサの決闘
◇ダーティ・ジャック(『ブラック・ジャック』より)
◇おふくろの河
◆『ホラー』
幽霊、妖怪、人狼… ホラーの傑作6話を収録
マンガ家になってから、手塚はホラーマンガをたくさん描いています。『バンパイヤ』『どろろ』『百物語』『アラバスタ―』など、どの作品でも怖さとともに、登場する怪物や妖怪、おばけたちの孤独や悲しみを描くことをわすれませんでした。
手塚の描いた怪物や妖怪やお化けには、人間にまえにでてくる理由がちゃんとあります。それなのに人間たちはわけもなく怪物たちをきらったり憎んだり、殺そうとしたりします。
怪物や妖怪が好きだった手塚は「それはおかしいだろう」と考えたのです。怪物や妖怪と人間が仲よくできる世の中が手塚の理想だったかもしれません。
その一方で、手塚は人間の心にかくされた恐ろしさもホラーとして描きました。この本で紹介するマンガからは、手塚からみなさんへの「ほんとうに怖いのは怪物や妖怪ではなく人間」なのだというメッセ―ジがきこえてくるはずですよ。
▼収録作品
◇新・聊斎志異 女郎蜘蛛
◇いないいないばあ
◇雪の夜ばなし(『ブラック・ジャック』より)
◇バイパスの夜
◇はなたれ浄土
◇ウオビット
◆『SFショートショート』
どんでん返しに息をのむ! ショートショートの傑作7話を収録
「ショートショート」は、とても短い小説のことです。これよりみじかいものを「掌編小説」と呼ぶこともあります。てのひらにのるような小さな小説という意味です。とはいえ、べつにルールがあるわけではなく、おなじ長さのものがショートショートと呼ばれたり、掌編小説と呼ばれたり、ときには短編小説と呼ばれることもあるのです。
ショートショートのおもしろさは、みじかい中に発端・展開・転換・オチの「起承転結」を盛り込んで、とくにオチの部分で読者をおどろかせ、なっとくさせるというところだといわれています。なんとなく落語に似たところがありますね。
手塚治虫は、SFショートショート的味わいを持ったマンガをたくさん描いています。そして長編作品でうったえた「平和への祈り」や「生命の尊厳」といった大きなテーマを上手に短くまとめています。ぜひ、みじかい物語を読む楽しみを知り、そこにこめられたメッセージを受け取ってください。
▼収録作品
◇ヤジとボク
◇ゲルニカの巻(『鉄腕アトム』より)
◇7日の恐怖
◇ACT.38
◇ドオベルマン
◇未知への挑戦(『ブラック・ジャック』より)
◇三人の侵略者(『ザ・クレーター』より)
▼著者プロフィール
手塚治虫(てづか おさむ) 著
1928年(昭和3年)11月3日、大阪府豊中市で生まれる。1945年、大阪大学付属医学専門部に入学(1951年卒業、1953年医師免許取得、1961年医学博士号取得)。1946年、『マアチャンの日記帳』(少国民新聞)で漫画家デビュー。以後、『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『アドルフに告ぐ』など、幼年向きから大人向きまで、あらゆるジャンルのマンガを描き続け、「マンガの神様」とも称される。生涯に描いた作品数は700以上、約15万枚と言われている。そのほとんどは、『手塚治虫漫画全集』(全400巻、講談社)にまとめられている。
1989年2月9日、逝去。享年60。兵庫県宝塚市に「宝塚市立手塚治虫記念館」がある。
中野晴行(なかの はるゆき) 監修
京都精華大学・マンガ学部 客員教授。和歌山大学経済学部卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『マンガ産業論』(同)で日本出版学会賞奨励賞、日本児童文学学会奨励賞を受賞。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会賞特別賞を受賞。
※各巻のページから5巻分を購入されてもBOXは付属いたしません。ご注意ください。
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