ちちをかえせ ははをかえせ… 誰でも一度は耳にしたことのある「序」を持つ名詩集に中野重治・鶴見俊輔氏の解説を付した。

日常的によく見かける、韓国の人々のありきたりの行動から、韓国文化の特徴や韓国的なものの見方・考え方を提示する。より深く韓国を理解するために最適の本。

慢性的な飢餓に直面し生きていた室町人。現代にも通じる飢餓と飽食の残酷な構造をえぐりだし、室町時代の実相を描き出す。

飛鳥にはどのような王宮や施設が造られ、整備されていたか。考古学の成果と『日本書紀』により、その姿が生き生きとよみがえる。

鎌倉時代前期の武将。赫々たる武勲と数奇な運命！ いっさいの粉飾をぬぐい、正確な史料により描いた”悲劇の英雄”の伝。

僻遠の奥州に燦然たる文化と富裕な平泉王国を建設。清衡以下四代の事蹟とその興亡の跡を解明する。

満州事変前夜の大陸を席捲した国民革命軍北伐の嵐。その渦中で、南京・漢口事件・張爆死など複雑に展開する事象に日本はいかに対応したか、その全貌を描く。

高価な茶道具にまつわる美と醜の世界を、視野に入れない従来の利休論にあきたらなかった筆者が、書き下ろした利休の実像。

平安時代末期の武将。『平家物語』の語る虚像を剥ぎ、朝廷の政治世界に初めて武家政権を開いた武人の生涯を描く。2012年大河ドラマ主人公。

平安時代中期の公卿。三蹟の一人。抜群の政治感覚で道長政権下で活躍。その日記『権記』をもとに貴族官僚の実像に迫る。

ガンディーに対立してヒンドゥーの差別と闘い、インドに仏教を復興した不可触民出身の政治家の生涯。日本のアンベードカル研究の原典。

「神道」とはなにか？ 日本文化の根底にあり日本人の風俗・習慣とともに継承されてきた神道。日本文化と神道のすべてを網羅し系統的にわかりやすく解説する。

日本軍戦没者のうち140万人が餓死だった！ 補給の途絶、降伏の禁止された「名誉の戦死」の実相を、膨大な資料を駆使して明らかにする。

徴兵令制定から、兵役法廃止まで70余年の度重なる改変過程と軍部・政府間の攻防を辿り、日本近代国家の特質を抉出。

研究方法・文と連文・話部・語詞・発展的動向など分析的見地に基づき、総合的に把握した日本語構造論。

「古文書を読む」とは、中世史研究の出発点であると同時に目標の一つ。二十数点の古文書を読みながら、中世社会の知られざる姿を再現する。

地理学が元来、日本歴史や考古学とよりあって研究される必要をとき、その方法論の展開とともに、歴史時代における地形を、多数の図版に重点おき復元する。

大戦期のアジア外交の形成と展開を明らかにし、日本の戦争目的とされた「民族解放」が政策的にどのような意味を持っていたかを検証する。

南北朝内乱を底辺でつき動かした民衆の姿、悪党の活躍に視点を据え、内乱を階級闘争史の観点からとらえ直す。

古代貴族の特色に加え、大古墳群や異色の遺跡の歴史的背景を、新出史料・日朝史料等広く駆使して考察し、豪族の支配的存在形態を解明。