アウシュヴィッツに象徴されるユダヤ人虐殺の本質とは何か。歴史学における＜表象＞の問題を中心に展開された白熱のシンポジウムの成果。

絵画ほか、彫刻、切り紙絵など、個性的な歩みを示した至福の画家の文業をまとめた読む美術書。デッサンと色彩、色の役割と様相、浮世絵の影響…。

ヴェーバーによる政治へのあつい関心と冷徹な分析。教授就任講演から第一次世界大戦を経て、ヴァイマル共和国の成立にいたる期間の33篇を収録する。 ◎『政治論集 1』はコチラ

ヴェーバーによる政治へのあつい関心と冷徹な分析。教授就任講演から第一次世界大戦を経て、ヴァイマル共和国の成立にいたる期間の33篇を収録する。 ◎『政治論集 2』はコチラ

日本とロシアは、アイヌなどの先住民族をどのように国家に組み込んできたのか。辺境という視座から、国民国家の辿った軌跡と先住民族の経験を追う。

「翻訳日本語」を照射して日本文化論に新たな視角を導入した著者が、日常語から文学作品に至ることばの現場から、翻訳がもたらした特殊日本的な文化の構造を抉る。

2010年度全日本博物館学会賞受賞。古代王国の宝物庫からルネサンス期の＜キャビネット＞を経て、現代の公共博物館に至る歴史を方法論の形成を軸にあとづける。

鎌倉後期から「南北朝動乱」に至る転換期に活動した悪党・海賊をめぐる論争史を展望、その実体を究明しつつ、この時期の政治・社会情勢を論ずる。網野史学の原点。

20世紀の哲学に測り知れない影響をもたらし、現代思想の展開の軸となったベルクソンの思想を多角的に再検討し、ベルクソン・ルネサンスをめざすガイドブック。

哲学断想／盲人に関する手紙／基本原理入門／ダランベールの夢／物質と運動に関する哲学的諸原理／ブーガンヴィール旅行記補遺／哲学者とある元帥夫人との対話／他

すぐれた指揮者・演奏家であると同時に、警抜な批評家、哲人、文章家でもあったワルターの内面をあますところなく映し出す見事な音楽論。

17世紀初め、日常生活と絵画の出会いから生まれたオランダ絵画の傑作の数々。画題とスタイルに革新的な変化をもたらしたその豊かな意味を探る。

経済復興をめぐる政党政治の展開過程を、対外関係、労使関係、知識人の三つの視点を交えながら、社会党を軸に分析する。

国家間の複雑な利害を調整するための「外交」が、どのような仕組み、プロセスで行われるかを分析する。吉田茂賞を受賞した外交研究の基礎文献。

一地域であるとともに首都であり、その民衆運動が革命全体の進行に大きな影響を及ぼしたパリの、革命初期の民衆世界の変容を分析する。

神々との関わりで中世という時代を生きた日本人の観念の世界に分け入り、古代と中世の関係の仕組みと中世文化形成の様とを見据える。

真宗教団の発展の過程において異端が発生する理由をさぐり、その系譜を明らかにするとともに、中世から近世への社会的基盤を解明する。